ショッキングシーンに肩が凝る。映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』レビューとイラスト※ネタバレなし

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概要・あらすじ・キャスト

概要

SNSで流行する「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んだことから思わぬ事態に陥っていく女子高生を描き、2023年サンダンス映画祭で話題を呼んだオーストラリア製ホラー。
主人公ミアを演じるのは、ドラマ「エブリシング・ナウ!」のソフィー・ワイルド。人気YouTubeチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」を運営する双子の兄弟ダニー&マイケル・フェリッポウが長編映画監督デビューを果たした。(映画.comより)

あらすじ

2年前の母の死と向き合えずにいる高校生ミアは、友人からSNSで話題の「90秒憑依チャレンジ」に誘われ、気晴らしに参加してみることに。それは呪われているという“手”のかたちをした置物を握って「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が憑依するというもので、その“手”は必ず90秒以内に離さなければならないというルールがあった。強烈なスリルと快感にのめり込みチャレンジを繰り返すミアたちだったが、メンバーの1人にミアの亡き母が憑依してしまい……。(映画.comより)

キャスト

監督:ダニー・フィリッポウ、マイケル・フィリッポウ

出演:ソフィー・ワイルド
   アレクサンドラ・ジェンセン
   ジョー・バード

感想

不気味な手の模型を握って「トーク トゥ ミー」と唱えると霊の姿が見え、「レット ミー イン」と唱えるとその霊が体に宿る・・・

そんな斬新な設定で始まる今作は、ここ最近観た作品の中でも抜きん出てゾッとする最高のホラーだった。

母を亡くしたショックを引きずったまま唯一仲のいいジェイドと彼女の弟ライリー以外とは人付き合いもままならないミア。

孤独を紛らわすために、SNSで拡散されていた「90秒憑依チャレンジ」に参加し、そのハイ状態にのめり込んでいく。

ある日ライリーが姉の反対を押し切って憑依状態に入ると、それはミアの亡くなった母の霊だった。

ミアは少しでも長く話したいと「90秒」というルールを破ったことから、恐ろしい事態に巻き込まれていく。

今作は憑依した霊によって制御できない状態に陥った若者の異常な行動がショッキングで、オープニングから度肝を抜かれた。

この最初のパンチが効いてて、ずーっと何が起きるかわからない緊張感で過ごした90分(尺もちょうどいい)。

中盤でのライリーの行動は、彼の優しい人間味が下地となっているからこそ「もうやめてくれ」と目を瞑りたくなるほどでしたね。

ミア、ジェイド、ライリーという親密ながらもSNS世代らしい妙に距離感のある関係性と人間味に溢れたキャラ造形が秀逸で、彼らが主軸となるからこそショッキングなシーンがよりホラー味を増している。

「若者」や「見える」という要素含めて『イット・フォローズ』と同じ構造なんだけど、なぜ霊が見えるのか、なぜその「手」は存在しているのかという根源はあえて追求しない点も『イット・フォローズ』よろしく、しっかりホラーやってて良かったです。潔い。

監督はオーストラリア出身の双子で小島秀夫氏とも仲がいいらしいから、今後ゲーム業界にも進出しくれたら楽しみだな、と期待しております。

ホラー好きは観るべし。

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ショッキングなシーンで印象深いのはこれ。

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