キュートなモンスターと天真爛漫な人間たちの活劇。映画『モンスター・イン・ザ・クローゼット 暗闇の悪魔(1986)』レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

突然、小さな町に出現したモンスターと軍隊の死闘を描くSF・ホラー・コメディ。脚本・監督はボブ・ダーリン、製作はデイヴィッド・レヴィーとピーター・L・バークィスト、エグゼクティヴ・プロデューサーはロイド・カウフマンとマイケル・ハーツが担当。出演はドナルド・グラント、デニス・ドュバリーほか。(映画.comより)

あらすじ

サンフランシスコの郊外の町では“クローゼット殺人事件”と呼ばれる謎の事件が発生していた。事件の調査を命じられた新聞記者リチャードは、さっそく保安官や生物学の女教授と共に殺人現場に向かう。そして、いよいよ姿を現した怪物に町はパニック。遂に戦車やミサイルなどの重装備でかためた軍隊が派遣され壮絶な攻防戦が繰り広げられる。(allcinemaより)

キャスト

監督:ボブ・ダーリン

出演: ナルド・グラント
クロード・エイキンス
   デニス・デュバリー

感想

なぞの連続殺人事件を追うことになった新聞記者リチャード・クラークは取材をする中で教授のダイアンとその天才息子らと出会い、事件の真相に近づいていく。

事件の犯人はなんとクローゼットに現れるモンスターだった。

「毒々シリーズ」でお馴染みのトロマ映画の一作。

前述のシリーズと同じく、見た目はグロいのに憎めない愛嬌たっぷりのモンスターが暴れまくる作品なのですが、今作はモンスターを追う人間たちの個性がたっぷりで、コメディ色がより強い作風になっています。

さらに、たった一匹のモンスターを倒すために軍が出動して戦車や大砲まで出てくる

アクション大作風に仕上がっていて、見応え十分。

『サイコ』などの往年の映画作品のパロディが散りばめられているんだけど、この『サイコ』風のシャワーシーン、無駄に長くて笑ったな。

モンスターが来ると思わせて来ないの繰り返しが妙にツボで、崩しのテンポが合う人にはたまらなく面白いかも。

ちなみにダイアンの息子役は若くして亡くなったポール・ウォーカー!

そうと知らずに観ていたのだけれど、とってもきれいなお顔だけど天才という設定が似合う「ちょっとズレた子」というキャラがぴったりでしたね。

クローゼットモンスターを追う人間たちの天真爛漫さと、独特の鳴き声が切なげに響くモンスターのキュートさに身悶えする。

もうこれぞB級エンタメだと言い切ってもいいSFパニックものでした。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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