Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021)レビューとイラスト

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映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』概要・あらすじ

概要

アーミー・オブ・ザ・デッド』(原題:Army of the Dead)は、アメリカ合衆国で製作されたゾンビ映画である。2021年5月21日に全世界でNetflixにより配信された[1]。監督はザック・スナイダー、主演はデイヴ・バウティスタ。

ザック・スナイダーにとっては2004年の『ドーン・オブ・ザ・デッド』以来17年ぶりのゾンビ映画である。また、本作の前日譚の『Army of Thieves』が2021年に配信予定であり、アニメシリーズとして『Army of the Dead: Lost Vegas』が2021年に配信予定。(Wikipediaより)

あらすじ

アメリカ軍がエリア51から未知の生物を載せたコンテナを輸送する。しかし気が散っていた新婚夫婦が運転する車に衝突された時に投げ出されたコンテナから超人的なゾンビが解き放たれ兵士が次々と襲われる。そしてゾンビはラスベガスへ向かい、ラスベガスはゾンビパニックへと陥る。やがてラスベガスは封鎖されたのだった。

本作は傭兵たちが強盗計画を企てて封鎖されたラスベガスに踏み込み、一世一代の大博打に挑む様子を描く。

映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』感想

アーミー・オブ・ザ・デッド』というタイトルから、てっきり軍隊がゾンビ化して襲ってくるのかと思いきや、
ゾンビが軍隊化している!?という一癖ありのアクション満載なゾンビ作品。

ジョージ・A ・ロメロ監督の『ゾンビ』のリメイク作品『ドーン・オブ・ザ・デッド』で、
ノロマなゾンビを駆け回るゾンビへと見事に一新したザック・スナイダー監督の最新作というだけあって期待値はとても高かったのですが、
駆け回るゾンビの造形とグロ満載なアクションはお見事でした。

先述した様に、意思疎通できることで軍隊化しているゾンビ像はワクワクしたし、
頭吹き飛ぶわゾンビタイガーに屠られるわの容赦ない描写にテンション上がりましたよ。

何より、我が日本が誇る真田広之氏が出ているっていうのも点数高いじゃないですか。
それもよくわからない悪の組織のボスっていう、アジア人にはぴったりの役柄でした。

彼に言いくるめられて隔離地域であるラスベガスの地下に眠る2億ドルを盗み出すというのが大筋なのですが、
スコット・ウォード演じるデイヴが仲間を集めるシーンは『七人の侍』『オーシャンズ11』のようなケイパーものの流れでめちゃめちゃ面白かったんですがね。

正直ストーリーは期待したほどではなかったんですよね。うん。

入り口に山積みになったカラカラのゾンビは雨が降ると動き出すから気をつけろと前置きしておきながら雨は全く降らなし、
ゾンビタイガーは結局ゾンビというより猛獣としての怖さでしかないし。
設定をうまく活かしきれずに終わってしまっている感が否めない。

親子の絆という感動ありきのテーマを盛り込んだことで、
せっかくのキレキレのアクションも盛り上がらない。
なんとなく空気が重い。

これならもっとコメディに振り切って、金をメインに据えた欲望丸出しな作品にすればよかったのに、
なんて思ってしまいました。

なんて批判気味ですが、パンデミック後の世界をサクッとまとめたオープニングだけでも100点だったので、
頭空っぽにして観るにはとても良いよ。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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