映画『グッド・タイム』(2017)レビューとイラスト※ネタバレなし

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映画『グッド・タイム』概要とあらすじ

概要

グッド・タイム』(Good Time)は、2017年のアメリカ合衆国の犯罪ドラマ映画。『神様なんかくそくらえ』のサフディ兄弟英語版が監督で、弟のベニー・サフディが俳優も務めている。ロバート・パティンソンがこれまでのイメージを一新し、ニューヨークで悪行を重ねる男を演じて話題となった。(wikipediaより)

あらすじ

ニック(ベニー・サフディ)は知的障害の持ち主で、祖母に言いつけられて精神科医からカウンセリングをされている。しかしそこに彼の兄であるコニー(ロバート・パティンソン)が現れ、彼を無理矢理連れ出していく。

その直後、コニーはニックとともに銀行強盗をし、二人で暮らす牧場を買う資金を貯めようとする。最下層の犯罪者であるコニーにとって、ニックに自信をつけさせる方法は犯罪しか思いつかなかった。強盗には成功するが、トラブルによりニックは逮捕され、留置所内で喧嘩をして怪我をする。(wikipediaより)

映画『グッド・タイム』感想

突然ですが、『テネット』でニールを演じる彼を観てから、
彼が出演している作品を漁りまくっています、アサミヤです。

『トワイライト』シリーズ、『コズモポリス』『シークレット・オブ・モンスターズ』『ハイ・ライフ』『奪還者』などなど。

これらに主演していて、『トワイライト』での美しいヴァンパイア役といえば、そう、ロバート・パティンソン。
独特の顔立ちながら、科学的に最も美しい顔No. 1に選ばれた男、ロバート・パティンソン。

個人的には『トワイライト』シリーズでの王子様風情より、
『テネット』や『奪還者』での髭が濃ゆいちょっと小汚い風情が好みなんですよね。

クライム・ムービー『グッド・タイム』は、
私の好みど真ん中の汚い汚い汚れ役ロバートー・パティンソンが拝める素敵な作品です。

ただただロバパティの姿を拝めるだけでも素晴らしいのですが、
彼の演技がピカッと光る、映像も音楽にもこだわったクオリティの高い作品であることを強調しておきます。

 

あらすじを簡単にいうと、知的障害者の弟を持つコニーは、銀行強盗で得た金で弟ニックを最下層の暮らしから救い出そうとする。
しかし、ニックだけが捕まってしまい、奪った金で保釈金を払おうとするも1万ドル足りず、
様々な人を巻き込みながら右往左往する彼の一夜を描き出す。

海外のドキュメンタリーでよく目にする”アホな犯罪者“っているじゃないですか。
フードをかぶって落ち着きなくて、喧嘩っ早くてダメだと思ったら全力で走り出すイメージ、わかりますか?

まさしくロバート・パティンソン演じるコニーは、そんな”アホな犯罪者“そのものなんですよね。

側から見たら行き当たりばったりな行動をとる最下層で生きるダメ人間なんですが、
彼の日常や心理を目にすると弟思いの良い奴で、
でもその思いがから回ってどんどん負のスパイラルに落ちていくかわいそうな奴だと同情せざるを得ない。

実際に頭のキレる人間がこの社会を牛耳っている様に、
頭があまり回らない人間にとっては生きづらい世界だよなぁ、と同じく頭のネジが緩みまくった私は思いましたよ。

正直『グウッド・タイム』っていうタイトルからは想像できないほど、
転落していく男の一夜を描いた辛い内容ではあるのですが、
スタイリッシュで疾走感ある映像から、ただの根暗映画ではないことがわかります。

行き当たりばったりなコニーはどこか滑稽で、
後半行動を共にするレイもヤク中だけどひょうきんな雰囲気がどこか憎めない。

だからこそ、とことん落ちた時の悲しみも半端ない。
レイの衝撃的な顛末も、私は目に焼き付いて夜寝付きが悪かったほどでしたよ。

 

黒沢清監督の『アカルイミライ』ばりの逆行くタイトル。

暗い内容ではありますが、ずっとドキュメンタリーを観ている様な手に汗握る展開。
人間それぞれに適した場所があるのだ、と思い知らされるラスト。
味わい深いです。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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