これはただの序章である。映画『スカイライン-征服-』(2010)レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

突如、世界各地に襲来した地球外生命体の攻撃をロサンゼルスに訪れていた民間人の視点で描くSF映画。地球全土が異星人に襲来されているという状況でありながら、序盤と終盤のわずかな時間を除いて一つの高層マンション敷地内で物語が終始展開されるという特殊な作風である。 また、現実の軍事作戦でドローンが積極活用されている21世紀の軍事情勢を反映して、攻撃能力を備えたドローンが異星人への攻撃に投入されるシーンがある。 製作費$10,000,000に対し、アメリカ国内興行が$21,393,620と大ヒット作になった。(Wikipediaより)

あらすじ

親友テリーの誕生日パーティに参加するためロサンゼルスに来ていたジャロッドとエレイン。パーティの会場である高層マンションのペントハウスで楽しい一夜を明かす一同であったが、早朝に仲間の一人レイが青白い光の中に吸い込まれるという異常事態に出くわす。ジャロッドも光に吸い込まれかけるがエレインのお陰で窮地を脱する。空が明るくなると窓の外には、巨大な未確認飛行物体が大量に飛来し、地上から人間を次々と吸い上げていく光景が広がっていた。ジャロッドらはマンションの中で状況を把握しようとする。こうして、エイリアンによる地球征服の3日間が始まるのであった。(Wikipediaより)

キャスト

監督:グレッグ・ストラウス

出演:エリック・バルフォー
   スコッティ・トンプソン
   ブリタニー・ダニエル

感想

たった3日で地球が征服されるまでを描く人気SFシリーズの第1作。

『アバター』のVFXチームのが担当したビジュアルが見どころ、というU-NEXTの触れ込み通り、さまざまな形で登場するエイリアンやそれらを制圧しようとする軍とのバトルはど迫力で圧倒される。

クラゲ型(ハイドラ)やゴリラのような四足歩行型(タンカー)、タコ型(ドローン)などなど。

空から見えないように地上でこそこそ逃げ回れば海に出て逃げ切れる、というわずかな希望を一瞬で打ち砕くように太い足で地上をのっしのっしと歩きまわるタンカーの存在感が素晴らしくて。

こんなにも多種多様なエイリアンを一度に見せてくれただけでも大満足なのである。

恋人や友人たちが集う高層マンションの一室でほとんどのストーリーが進んでいくという点も特殊で、ワンシチュエーションとは言えないまでも行動範囲はごくわずか。

にも関わらず、マンションから見える望遠鏡の映像や屋上でのアクションなど、室外で起こる惨劇はしっかり目撃できるから全く飽きない。

そしてラストの展開も普通のSFでは中々お目にかかれない刹那系で、ネタバレになるかもしれないけど『HOSTILE ホスティル』を観終わった時のようなおセンチな気持ちも味わえた。

「おいおい、こっからが観たいんだよ!」という終わり方ではあるけれど、今作はあくまでも序章であって、続編への期待を高めるためには良い終わり方だったかもね。

クリーチャー好きは絶対におすすめだし、不倫現場は絶対写真や動画に残しちゃいけんということも学べる一作です。

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なんでも『アトラクション/侵略』と告示した内容で訴訟沙汰になったとか。それだけ両方おもしろいってことね。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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SFアクション
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