『デューン/砂の惑星 』(1984)レビューとイラスト※ネタバレなし

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『デューン/砂の惑星 』概要・あらすじ

概要

デューン/砂の惑星』(デューン すなのわくせい、Dune)は、1984年アメリカ合衆国SF映画。 監督はデイヴィッド・リンチ、出演はカイル・マクラクランユルゲン・プロホノフフランチェスカ・アニスマックス・フォン・シドーショーン・ヤングなど。 フランク・ハーバートSF大河小説『デューン』の映像化作品である。 1994年に再編集されてテレビ放映された。

あらすじ

砂に覆われ巨大な虫が支配する荒涼の惑星アラキス、通称デューンを舞台に、宇宙を支配する力を持つ「メランジ」と呼ばれるスパイスを巡る争いを軸にした壮大なドラマが展開される。

『デューン/砂の惑星 』感想

ドゥニ・ヴィルヌーヴ版の『DUNE/デューン 砂の惑星』鑑賞前に、デイヴィット・リンチ監督作品の『デューン/砂の惑星』(1984)を予習しました。

元々はフランク・ハーバートのSF小説『砂の惑星』をアレハンドロ・ホドロフスキー監督が映画化する予定だったものが、上映時間10時間以上になるというどえらい構想になって頓挫。

そしてデイヴィッド・リンチ監督にバトンが渡されたわけですが、壮大な内容を2時間ちょっとに収めるという強行策によって内容はちぐはぐ、ただただ原作を切って貼っただけのような出鱈目な編集によって評価はただ下り。だったそうな。

その前評判は知識として入れて鑑賞しましたが、個人的にはアバンギャルドな衣装デザイン、グロテスクな風貌の敵の狂騒っぷり、デイヴィッド・リンチらしい悪夢のような世界観がクセになり、決して嫌い!なんて言えません。

いや、むしろ好き。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ版の『DUNE/デューン 砂の惑星』を後に鑑賞しましたが、そちらはそちらでもちろん壮大で丁寧な作り込みに感嘆しましたがね。

なぜかデイヴィッド・リンチ版の方をもう一度観たくなるという、妙な中二っぷりを発揮しております。

本当はホドロフスキー監督版でバンド・デ・シネ界の巨匠であったジャン・ジロー(メビウス)のコスチュームデザインを実現してほしかったなぁ。

今作はとにかく「空飛ぶ豚」の存在が肝であり、やはり豚は空を飛んでなんぼなんやなぁと思った次第。

万人におすすめできるものではありませんが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ版の最新作をご覧になる前に鑑賞すると大体のあらすじがわかるので没入しやすいかと。

ほんの少しのグロ耐性があれば大丈夫です。ぜひ。

こちらもおすすめ

●ホドロフスキー監督のDUNEヘの思いが伝わるドキュメンタリー。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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