『ラプチャー 破裂』(2016)レビューとイラスト※ネタバレなし

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映画『ラプチャー 破裂』概要・あらすじ・キャスト

概要

「ミレニアム」シリーズ、「プロメテウス」のノオミ・ラパス主演によるSMホラー。
監督は「セクレタリー」のスティーブン・シャインバーグ。(映画.comより)

あらすじ

シングルマザーのレネーが見知らぬ男たちに拉致された。謎の隔離施設に監禁された彼女に待っていたのは、被験者に「生きている中で一番嫌いな物」を与え続ける人体実験だった。クモが嫌いなレネーは、拘束され身動きがとれない状態で、執拗なまでのクモ攻めに遭う。誰が何の目的でおこなっているのか一切不明なこの異様な実験の果てに、レネーの体は驚くべき変化を見せ始める。(映画.comより)

監督・キャスト

監督

スティーブン・シャインバーグ

キャスト(役名/俳優名)

●レネー/ノオミ・ラパス

●テレンス/ピーター・ストーメア

●ドクター・ナイマン/レスリー・マンビル

映画『ラプチャー 破裂』感想

70点

タイトルである『ラプチャー 破裂』の「破裂」の副題が強烈な為に、気になってはいたものの手を出さずにた今作。
ジャケットも明らかに拷問系だし、こりゃ気合を入れて観にゃいけんなぁと一念発起して観たんですがね。

えっ?これだけ?と呆気にとられるくらい拷問シーンの少ないこと。
だから私と同じく、グロい系かな?と敬遠していた方にどうぞご安心ください、ということを一番伝えたい、そんな作品です(?)。

 

あらすじは、クモ嫌いな女性がある日謎の集団に突然拉致され、なぜかクモ責めにされるという拷問を受ける。
なんとか拘束を解いて逃げようとするも、彼女の他にも様々な手段で拷問を受ける人々がそこにはいた・・・。

という、謎の集団による謎の目的に向けた謎の拷問というB級あるあるストーリーなんですが、てっきり「苦手なものを徹底的に与えられ、限界を超えた先に明るい未来が待っている」系のお話かな?と思いきや、後半トンデモ展開を迎えるのです。

なぜ謎の集団は彼女を拉致したのか、そして彼女の苦手なクモで拷問するのか。
その真意が見えた時、きっと大概の人が「は?」って言うに違いない展開なんですが、ネタバレにならない程度に言いますと、前半はスリラー、後半はSFに転じていきます。

「破裂」という副題から、『スキャナーズ』的な頭ドカーンするんかなと思ってたんですが、それも無し。
もっと哲学的な意味合いでの「破裂」でありました。
人間にとって当たり前にある「感情」が「破裂」して無になれば世界は平和になるのか・・・。
そんなテーマが隠されているような隠されてないような。

とにかくネタバレなしでは説明し辛いんですが、たぶんネタバレありでも納得できる説明ができる自信がない、そんなちょっと残念な作品です。

後半のSF設定にもう少し説得力があれば良かったんですがね。

拷問シーンも思ったより少ないし、そもそも拷問シーンが始まるまでものすごく勿体ぶるし、いざ始まったらクモたった一匹かよって突っ込んじゃったし、主人公以外にも苦手なもので責められる人々が出てくるんですが、それも「バンジージャンプ」とか「父親の写真を無理やり見せらる」とかちょっと生温いんちゃいますか?と思うようなものばかりだし。
あと、クモ嫌いじゃなくても顔面クモ責めされたらそりゃ嫌やろと思いました。
こうやって書いてて気付いたけど、結構不満溜めながら観てたみたいです、私。

でも集団のボスであろうテレンスを演じるピーター・ストーメアの紳士風なのに隠しきれない変態感が最高に似合ってたんで、個人的には忘れがたい作品になりました。

ありきたりな拷問系作品に飽きた方にはぜひおすすめしたい。
スプラッター要素もほぼないんで、怖がらずに気軽に観てね♪

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●拷問映画と聞いて真っ先に浮かぶ映画はこれとちゃいまっか。

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