『悪魔の毒々モンスター』(1984)レビューとイラスト

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何をやってもダメダメなイジメられっ子が、いじめグループに追い込まれて有毒廃棄物の入ったドラム缶に頭から突っ込んでしまう。
そして彼の肉体は次第に化け物へと変化し、悪党だけを殺戮するモンスターへと返信を遂げるのだった。

B級映画好きなら避けては通れないトロマ作品。

トロマ作品って聞き慣れない人も数多くいらっしゃると思いますが、
何を隠そう私もつい最近までその正体を知らずにいました。B級好きを名乗っているのにね。

トロマ作品とはB級映画を専門的に製作しており、
今回ご紹介する毒々モンスターを皮切りに、次々”毒々シリーズ“を出している映画製作会社なのです。

私は今回は初めて手を出したのですが、もうシリーズ一気見したくなるくらいハマりました。

80年代のモラルがちょーーーーっとばかし低い時代、車でアジア人やユダヤ人、子供などを轢いてはポイントを稼ぐという今では炎上必至の内容に最初はドン引きでしたが、いじめっ子たちや悪徳市長など明らかな悪党をやっつけるモンスターヒーローにスカッと爽快。

勧善懲悪な内容がまるで御伽話のようであり、それでいてきちっと腕が取れたりと惨殺シーンに容赦ない点がB級好きの心をくすぐるのです。

映画史上最も醜いヒーローと言われているようですが、その言葉に二言なし。

ただし、醜いのは見た目だけで心は純。

美しき盲目の彼女ともラブラブで、美女と野獣好きならきっと心がキュンキュンなるに違いない。

マーベルシリーズのヒーローが正義やらなんやら御託並べててもううるせぇ!って思ってる人、純度の高いヒーロー像を求めるなら今作で癒されて。ぜひ。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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