概要・あらすじ・キャスト
概要
仮設トイレに閉じ込められ絶体絶命の危機に陥った男を描いた、異色のシチュエーションスリラー。
仮設トイレの中だけで全編が進行する設定と、過激なブラックユーモアやエログロ描写で世界各国のファンタスティック映画祭で話題を集めた。監督は新人のルーカス・リンカー。（映画.comより）
あらすじ
頭部を負傷して意識を失った建築家フランクは、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ます。記憶が欠落し、状況がよく飲み込めないなか、右腕には鉄筋が突き刺さっており、トイレの周りには大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、34分後の午後2時ジャストに爆発するということを知る。誰かに助けを求めるか、もしくは自力で脱出しなくてはならないが、身動きは取れない。やがて、友人である市長ホルストの邪悪な思惑が明らかになり、刻一刻と爆発の時間が近づいていく。（映画.comより）
キャスト
監督：ルーカス・リンカー
出演：トーマス・ニーハウス
ギデオン・ブルクハルト
オルガ・フォン・ラックバルト
感想
目が覚めたら天地ひっくりがえった仮設トイレの中だった！そして間もなくそこは爆発予定！？
ドイツ発のシチュエーションスリラー。
個人的に『トレイン・スポッティング』や『DEAD OR ALIVE』シリーズでうんこ風呂に浸されるような汚物まみれになる作品って超苦手なんだけど、なぜか「トイレ」とタイトルについているのにチョイスしてしまった今作。
絶対汚物まみれになるに決まっている、それでも観たいと思わせる何かがあったのかなかったのか。
その真偽は分からんけれども、面白かったことは間違いない。
確かに汚物まみれになるけれど、全体的に色彩を落としてくれているからただの汚れにしか見えないし、監督なりに汚物による嫌悪感を減らそうという努力が見られて助かった。
それよりも今作は腕に突き刺さった鉄筋がミソで、それによって身動きが取れない主人公と鉄筋の葛藤がもう痛くて痛くて。
ラストはもう痛いを超えて吐くレベルだけど、こんなにも汚物と痛みに満ちた作品なのに、登場人物たちのブラックなユーモアが効いているしハイテンションで突っ切る演出で意外にも後味は悪くない。
むしろ「いやぁ良い作品観たな」と思ってしまった程なんだから。
決してエログロ（オープニングでOPAI出てくるから一応エロありね）だけにフィーチャーした作品ではなく、トイレ内に散らばる小物が後々効いてくるプロットや主人公フランクの建築家としての立場を生かした窮地への対処法を見てると意外としっかり練られた作品なんだなと感心してしまう。
ブラックユーモアがちょっとねちっこいけど、シチュエーションものの中でもしっかり回収してくれるスカッと系だし、汚物まみれになりながらも愛を掴み取るラストに胸熱だし、こんな良作見逃す手はない。
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トイレが舞台のホラー作品といえば。
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