『デス・ゲーム〜処刑監獄』(2011)感想
60点
いやぁ毎日暑いですねー。
こんな日にはお家でゆっくりホラーでもいかがです?
今回は全米のホラーファンを虜にした“アフター・ダーク・オリジナルズ”第7弾の『デス・ゲーム〜処刑監獄』をご紹介いたします。
「デスゲーム」というタイトルなのだから、それはそれはデスなゲームが展開するのかと、血に飢えた私はワクワクドキドキしながら再生ボタンを押しましたよ。
でも実際は夏にぴったりなホラーな内容でちょっぴりがっかりしながらも、まぁ涼しみ欲しい季節だから・・・と自分を納得させたのでございます。
ある日突然何者かにさらわれ、とある場所に集められた若者たち。
彼らは「廃墟と化した刑務所でミッションをクリアしながら一晩過ごせたら2万ドル獲得!」というリアリティショーに出演するために集められたのでした。
2万ドルのためならやってやるぜ!と意気込む若者たち。
しかしその刑務所はイカれた所長の怨霊が出るという曰く付きの場所で・・・。
ミッションに挑む若者たちと、彼らをモニターで見守る撮影チームという二つの視点で物語は進んでいくんですが、恐怖の真っ只中にいる人間とその恐怖を俯瞰する人間の視点で描かれるホラーって個人的に好きなんですよね。
ネタバレになるから詳しくは書けないけど、例えば『キャビン』(2011)とか。
『キャビン』は『デス・ゲーム』と逆でホラーかと思ったらトンデモ展開になっていくのも大好物なんですが。
視点が切り替わることで予想してた物語とは違った方向へ展開する可能性が広がる、その期待値が上がる瞬間がワクワクするんですよね。
今作も若者たちを恐怖に陥れる番組スタッフ側の視点があるからこそ物語をより面白くさせている・・・と言いたいのですが、なんせ若者たちに課せられたミッションが暗闇で一人聖書を読むとか、汚物にまみれて閉じ込められるとか、これ本当にテレビ番組になって面白いの!?っていう内容ばかりで恐怖心が全く煽られないんですよ。
だから視点が変換しようとも全く物語が躍動的にならないというか、ホラーでもデスゲーム展開でもない中途半端な印象でした。
グ○シーンもないしね。
若者たちの前に現れる男が怨霊である所長なのか?という疑問が揺らぐラストは面白かったので、ミッションをもっと過酷なものにすれば面白くなったのに・・・と残念な気持ち。
本編よりも、所長が過去に裸でうろついてたとか囚人をレ○プしてたとか、そっちの話の方が怖かったっす。
でも暗視モニターの中に映る刑務所風景を見てると最近で一番恐怖を感じた『コンジアム』を思い出して少し涼しい気持ちになれたので、良しとしよう。
ホラーと暗視モニターって相性いいよね。
ホラーも血みどろも苦手な方にとっては良心的な恐怖設定なので、この夏の一作にいかがでしょうか?
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