88点
みなさん、こんちゃ!アサミヤです。
今回ご紹介するのは『ブレーランナー』。
新作である『ブレードランナー2049』が017年10月27日、ついに日本公開されました!
新作を観る前に、必ず観といた方が良いのが今回ご紹介する作品。
ちなみに私も公開前日になって鑑賞しました!
今まで観たいとは思いつつも、中々手が出せない作品の一つだったもんで。
観たい映画が沢山ありすぎるのも幸せだけど、苦悩でもあるよねー。
ということで、アサミヤが独自の目線で切り取る『ブレードランナー』の面白ポイントをご紹介!!
『ブレードランナー』面白ポイント(ネタバレあり)
1.人間よりレプリカントの方が感情豊か
タイトルにもなっている「ブレードランナー」とは、意志を持ち始め人間に対して反逆を企てるレプリカントを狩る捜査官のことです。
この「ブレードランナー」が主人公であるデッカード。演じたのはみなさんご存知ハリソン・フォード。
デッカードはあまり笑顔を見せず、笑ったと思っても皮肉な感じで口角を上げるだけ。
彼からは人間らしい感情が見えないんですね。
象徴的なのは、反逆者の一味である女性を後ろから何度も撃つシーン。
レプリカントと言えど、見た目は全くの人間。
非情だなぁコイツ。
対する反逆者のボスであるレプリカントのバッティは最初冷酷な性格かと思いきや、仲間想いで生きることに執着を持っている(バッティたちは新型レプリカントで4年しか生きられない)。
デッカードなんかよりずっと人間らしい。
特に最後、雨の中で言うセリフがグッとくる。
「お前たち人間には信じられぬものを見てきた。
オリオン座の近くで燃えた宇宙船や、
タンホイザー・ゲートのオーロラ。
そういう思い出もやがて消える。
時が来れば・・・涙のように。
雨のように・・・。」
そして彼は抗えぬ死を迎えるのです。
このシーンを思い出すだけでも泣ける。
『ブレードランナー』のテーマとはずばり、
「人間とレプリカント(アンドロイド)の違いはなんなのか?人間らしさとはなんなのか?」
ということなんですね。
2.当時としては画期的なビル広告
今や当たり前にある、ビルに映し出される広告。
日本では渋谷の交差点にある大型モニターが有名ですね。
これを初めて生み出したのが何とこの『ブレードランナー』。
今観ても、ビル一面に映し出される芸者に度肝抜かれます。
さらに驚かされるのは「強力わかもと」の文字が映し出されること。
その存在を知ってる日本人からすれば「ナンデヤネン!」となるけど、すっごい宣伝になっただろうなぁ。
今から観てみれば新鮮味がない映像かもしれないけど、当時の人はこれを観て真似をしたからこそ、今の渋谷があるんだよ。
私は大阪住みだから、どちらかというと阪急の紀伊国屋のイメージかな。
3.独自のファッションセンス
当時の人がこぞって真似したと言えば、ファッションも一つ。
斬新なファッションが沢山出てくるんだけど、ヒロインであるレイチェルのリーゼント風ヘアースタイルと大きな肩パッド入りジャケットのスタイルは妙にカッコイイ。
80年代特有のバブリーなファッションスタイルに未来感を足した一つ上のスタイル。
真似したくても、日本人には無理ね〜。
今でも目にするのはレプリカントのプリスが施した「タヌキメイク」。
目の周りを真っ黒にするやつね。
ファッションショーで絶対真似できへんやろメイクとしてよく見かけます。
そういえば『マッドマックス』のフュリオサ姉さんもやってたな。
デッカードがレプリカントを追いかけて街中を走り抜けるシーンにハイファッションな方々が溢れてる。
ぜひ何度も見返して刺激を受けたいもんだ。
4.レプリカントのニキビ
これほんっとどうでも良いことだけど、レプリカントのプリスの顔がどアップになったときにニキビがあってすっごく気になったのね。
別に生身ならそりゃニキビできて当然だけどさ、一応アンドロイドなわけよ。
今なら軽いCGでそんなの消してツルンとした機械的な肌を作れるけど、そこを敢えて丸見えにするからこそ『ブレードランナー』のテーマが浮き彫りになるなと思って。
そりゃ監督はそこまで気にしてないだろうけど、私はこのニキビからレプリカントのより強い人間性を感じ取ったのです。
なんてな。
5.常に雨や煙のフィルターがかかっている
『ブレードランナー』を観てて序盤で気づいたのが常に画面を覆う雨や煙。
人間の吸うタバコの煙も含めて、常に画面に一枚フィルターを被せたような作りになっている。
それはより奥行きを持たせる為に仕掛けたことだそうな。
今ではあまり見かけないタバコぷかぷかシーンも、過剰なほどの煙に観てるだけで煙たくなるんだけど、妙に懐かしい気持ちにもなる。
近未来な世界観の中で、妙に古めかしい風景でもあります。
6.デッカードはレプリカント?
はい、ここ核心つきます。
確信というか全く説明がないので憶測でしかありません。
世界中のブレードランナーファンが様々な意見を出されてると思うので、これはあくまで私の個人的意見。
デッカードはレプリカントだった!!
なぜそう思うかと言うと、デッカードはある夢を見るわけですが、そこにユニコーンが出てくるんですな。
そして誰にもその夢のことを話してないのに、最後デッカードの家の前にユニコーンの折り紙が置かれてるのです。
これを置いてったのは警察官で折り紙が得意なガフなんですが、なぜそれを置いてったのかは不明。
たぶんレイチェルと逃避行をしようとするデッカードへの忠告でもあり応援でもあったのではと思うのですが、やはりなぜユニコーンだったのかということが気になります。
何も映画の中では説明なく終わってしまうので自分たちで考えを導きだすしかありません。
ちなみに『ブレードランナー』は沢山のバージョンがありまして、私がたまたま観たバージョン(ファイナル・カット版)にこのユニコーンの夢が出てきたのであります。
初期のバージョンにはユニコーンが出てこないので、この話が気になった方はディレクターズ・カット版やファイナル・カット版を観てね。
総評:昔の「未来像」って今観るとダサい場合もあるけど、『ブレードランナー』はまっっったくそんなこたぁない!
やっと現代の感性が追いついたんじゃないかと思うくらい!
そして何よりバッティという魅力的な悪者レプリカントの存在に心を鷲掴みにされました。
この名作を観ずに『ブレードランナー 2049』を観るべからず!!!
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フュリオサ姉さんかっちょええ!
コメント
[…] 前回『ブレードランナー』のレビュー書きましたが、心の底から前作観ておいて良かった!と思いましたよ。 […]