真のエンタメ作品だ!映画『きさらぎ駅』レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

匿名掲示板「2ちゃんねる」への実際の投稿から始まった都市伝説「きさらぎ駅」に基づいたもので、大学生の女性がこの世に存在しない異世界駅の謎を追う姿が描かれる。

キャッチコピーは「そこは、たどり着いてはいけない異世界」。

本作では一人称視点の映像をふんだんに盛り込み、観客自らが「きさらぎ駅」を訪れたような疑似感覚を体験できるよう制作されている。(Wikipediaより)

あらすじ

2004年、「はすみ」と名乗る女性が、この世に存在しない「きさらぎ駅」にたどり着いた体験をネット掲示板にリアルタイムで投稿していたが、突然書き込みが止まったことで様々な憶測を呼び、現代版「神隠し」として話題となった。それから十数年後。大学で民俗学を学んでいる堤春奈は、「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に選ぶ。投稿者「はすみ」の正体が葉山純子という女性だと突き止めた春奈は、調査の末にようやく彼女と連絡を取ることに成功するが……。(映画.comより)

キャスト

監督:永江二朗

出演:恒松祐里
   本田望結
   莉子

感想

なんでこんなにおもしろいものをスルーしてたんだ!

鑑賞後の第一声がこれ。

ネットの都市伝説を映画化するのが流行っていた時期、私は全くと言っていいほど手をつけていなかったのだけど(駄作だとは耳にしていたのでね)やはり評判よりも自身の感性を信じるべきだな、と思った今回。

確かに駄作ではある。だけど、B級の中でも一級品なのだ!

まず、とんとん拍子で進む物語。

初っ端から懐かしのサトエリに感動する間もなくきさらぎ駅での出来後が描かれ、その話を聞き終わった主人公である春奈はとある法則を見つけて同じくきさらぎ駅に到着する。

その迷いも葛藤もなく異世界に突入する潔さ。

そして潔さといえば、キャラクターの背景が全く描かれない。

きさらぎ駅に迷い込んでしまった乗客たちの過去やなぜそこに居合わせたのかという説明が全くないのだ。

それって映画として欠陥なのでは?とも思うけど、ながら見や倍速視聴という時代に合わせた鑑賞方法に適した、頭を使わなくても物語が入ってくる親切設計なんだと思っている。

でも、ちゃんと人間のクズさが描かれているのも小気味いい。

果たして、本当に怖いのはきさらぎ駅か?

ループもの的おもしろさ、主人公が劇的に強さを発揮するナメテーター的展開、ズレが生じることで生き残るキャラクターの相違・・・

実は何層にも面白さが積み重なっているのだ。

安っぽいCGだってこのノリならひとつの脚色として楽しめる。

いやぁ、最高のB級だった。

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都市伝説シリーズ最新作。

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