行く末が全く予測不可能!映画『バーバリアン』レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

民泊を利用した女性が恐ろしい事態に巻き込まれていく姿を予測不可能な展開で描いたホラー。
テレビドラマ「クリプトン」のジョージナ・キャンベルが主人公テスを演じ、「IT イット」シリーズのビル・スカルスガルド、「Mr.タスク」のジャスティン・ロングが共演。俳優・監督として活動するザック・クレッガーがメガホンをとった。(映画.comより)

あらすじ

仕事の面接を受けるためデトロイトにやって来た女性テスは、ネット予約した宿泊先の民家に到着するが、そこには既にキースという男性が滞在しており、手違いでダブルブッキングされていたことが判明する。嵐の中、他に行く当ても見つからないテスは、キースとともにそこに宿泊することを決める。翌日、トイレットペーパーを探しに地下室へ下りた彼女は、そこで謎の扉を発見する。(映画.comより)

キャスト

監督:ザック・クレッガー

出演:ジョージナ・キャンベル
   ビル・スカルスガルド
   ジャスティン・ロング

感想

手違いでダブルブッキングされた見知らぬ男女が民宿で朝まで過ごすことに。

微妙な距離感の二人が徐々に親密になっていき、これからラブロマンスが始まるかと思いきや・・・

予測不可能の展開にマジで目が離せなかった100分。めちゃめちゃ傑作。

イケメンすぎる上に夜にやってきた訪問者を優しく受け入れるできた人間、ビル・スカルスガルド。

彼と訪問者であるテスのイチャイチャ展開を希望しながらも、うっすらと流れる不穏な空気に「彼はもしやサイコパスでは・・・?」という疑問が頭をもたげ、徐々にその疑惑は濃くなっていく。

夜中に勝手に空いている扉、地下室で見つけたカメラとベッドが設置された謎の部屋、そしてさらに地下へ続く階段・・・

果たしてそれらはビル・スカルスガルドが絡んでいるのか、それとも・・・?

という緊張が続く前半約50分、まじで今作がサイコパスものなのか霊的ホラーなのかが全くわからない。

だからこちらも宙ぶらりんの気持ち悪い怖さにビクつきながら見ることになる。

その正体が判明する中盤、テスの身に危険が及ぶかと思いきや、突如主人公が映画監督のAJに視点が切り替わるという驚きの展開を迎える。

今作は絶対絶対絶対予備知識なしに観たほうがいい。

予想を遥かに上回る展開が待っているし、謎の地下に隠された過去の映像もスタイリッシュで荒廃した現代の様子との対比に心がざわつく。

畳み掛けるようにゴア描写を詰め込んで気持ちを昂らながら、テスを襲う「アレ」の行動に涙腺が緩むラスト。

夜明けに向かう空をバックに『Be My Baby』が流れるシーンは「私はいったいなんの作品を観たんだろう」と気持ちがぐっちゃぐちゃになりました。いい意味で。

ホラーでもありスリラーでもあり母の愛を描いた作品でもあるごった煮の傑作なのだ、これは。

ちなみに今作を鑑賞してから、扉を開けてビル・スカルスガルドがいたらっていう妄想に取り憑かれている。

あんなすらっとしたイケメンに迎え入れられて紅茶入れてもらって一緒にワイン飲んでベッドメイキングするなんて夢のようなんだけど、絶対に地下には行ってはいけないよ。

天井裏もやばそうだな、海外は。

ラブロマンスを貫きたいなら地下には行くな、が今作の教訓だな。

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テスが泊まることになった荒廃した町のような、嫌な住宅街ってあるよね。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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2022年公開
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