フィリピン産ゾンビ映画で泣くとは!映画『DAY ZERO デイ・ゼロ映画』(2022)レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

元UFCファイター、現ONE世界ヘビー級王者・ブランドン・ヴェラが大暴れ!
プロレス界からドウェイン・ジョンソン、デイブ・バウティスタ、ジョン・シナに続く筋肉俳優が登場!
レスラーからアクション俳優へ転身!“ロック様”(ジョンソン)が歩んだスター街道まっしぐらのブランドン・ヴェラ。
筋肉をフル活用したアクションを堪能できること間違いなし!(Amazonより)

あらすじ

生き延びろ。敵だらけの世界で。
8年間模範囚として刑務所に服役した後、元エリート兵士エモンが釈放され、ついに別居していた妻と幼い娘と自由の身で再会する。
しかし、世界は爆発的に拡大する“謎のウイルス”によって感染者は増加し続け、大混乱に陥っていた。
国民の80%が凶暴化した世界で、エモンは特殊部隊のスキルを活かし、家族を救い出すために危険な都市を駆け抜ける。(Amazonより)

キャスト

監督:ジェイエム・デ・グスマン

出演:ブランドン・ヴェラ
   ペペ・ヘレーラ
   メアリー・ジーン・ラスティモーサ

感想

フィリピン産ゾンビ映画ってどんなクオリティなんだろう・・・と純粋に興味があって観てみたけど、「ナメててごめんなさい」と土下座したくなるくらいの出来だった。

タイや台湾などのアジア産ホラー映画が生ぬるい社会に一石投じるが如くグロさマシマシで昨今話題を呼ぶけれど、個人的にはそのグロさ、ちょっと苦手なのだよ。

アジア特有のヌメっジトっとした湿気高い空気と粘度も高めの血糊が気持ち悪くてね。

だから同じくアジアであるフィリピンのゾンビものも同じテイストなのか?と思ってたけど、(他作品は知らんけど)今作はグロさは控えめで、でもちゃんとゾンビの作り込みはしっかりしていてエンタメ作品としての出来も上場だった。

特に、まるで迷路のようなマンションの通路を生かしたゾンビとの追いかけっこが、フィリピンという土地や生活が滲み出てて見応えあったし。

主人公である模範囚エモンと聾唖者である娘との拙い手話が肝で、ラスト彼らが感情を押し殺しつつ互いの道を行く際のやりとりは涙を抑えられなかったよ。

まさか気軽に見始めたフィリピンゾンビ映画で泣くとは・・・。

これ、普通に会話ができる者同士だったら泣き喚いて感情爆発させてしまったりするから、そうすると観てるこちら側としては気持ちが冷めてしまうんだよね(特に天邪鬼だから、私)。

それを手話っていう感情が入りにくい動作でのやりとりにすることで、彼らの気持ちを私たちがより一層増幅させて受け止められる余白ができるわけだね。

娘役の子の演技も良かったし、キャラクターとしてはエモンと行動を共にするティモイがかなりヒット。

呪物コレクターの田中俊行氏のような情けない風貌でありながら、エモンの家族を探す手伝いをしたり身を挺して少年を守ろうとしたり、見た目にそぐわない男らしさに心持ってかれた。

マンション内のそれぞれのキャラたちの群像劇的面もあって、約90分飽きずに観れる良作です。

銃を使ったアクションはジョン・ウィックも顔負けよ。

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台湾産のゾンビもの。これはしっかりグロかった。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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2022年公開ゾンビアクション
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