映画『バクラウ 地図から消された村』レビューとイラスト

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「見事なまでに狂ってる」

ポスターに記された言葉に二言なし。

「えらいもん観てしもた」

これが私の感想です。

平気で裸でうろつく人や娼婦や男娼が当たり前のように町に馴染んでいる風景、ブラジル(の中でも特に辺境の地という架空の町でありますが)という異国の文化に戸惑うばかりの序盤。

突如として上空に現れるUFO、惨殺された遺体。

これはSFなのか?バイオレンス映画なのか?とジャンルレスな内容に頭が混乱しつつ、今までにない映画体験が待っておりました。

乾いた土地で繰り広げられる西部劇の要素もふだんにありつつ、『シャイニング』や『It』を連想させるシーンもあったりとホラー要素も散りばめられている。

この体験を一言で言うならば、70年代にタイムスリップして今やカルト作品と言われるような作品を「生で」観れた(全然一言じゃない)ってとこでしょうか。

映画って公開されたその時代に観ないと意味ないんだ!的なことを宮崎駿も言ってたみたいですが、
70年代のカルト作品的狂気を孕みつつ、現代のモチーフが含まれた作品をリアルタイムに観れるというのは実はとても貴重だと思うのです。

正直目が点になるような作品ではありますが、ぜひこの狂気じみた世界を今観て欲しい。

絶対忘れられない経験になる、と太鼓判を押しておきます。

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