ダブルマイケルだけで満点である。映画『ファンタジー・アイランド』レビューとイラスト(ネタバレなし)

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概要・あらすじ・キャスト

概要

1977年から84年に放送された同名テレビドラマをリメイクし、訪れた者の夢をかなえる孤島のリゾート地で悪夢のような現象に襲われる人々の恐怖を描いたホラー映画。孤島のトロピカルリゾート「ファンタジー・アイランド」。謎めいた経営者ロークは、滞在者が密かに抱いている願いを不思議な力で実現させていた。

「アントマン」シリーズのマイケル・ペーニャが経営者ロークを演じ、「M:i:III」のマギー・Q、テレビドラマ「プリティ・リトル・ライアーズ」のルーシー・ヘイル、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのマイケル・ルーカーが共演。「ゲット・アウト」のジェイソン・ブラム製作のもと、「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」のジェフ・ワドロウが監督を務めた。(Wikipediaより)

あらすじ

孤島のトロピカルリゾート「ファンタジー・アイランド」。謎めいた経営者ロークは、滞在者が密かに抱いている願いを不思議な力で実現させていた。ところがある日、滞在者にとって理想の世界であるはずのこの島で、奇妙な現象が次々と起こり始める。(Wikipediaより)

キャスト

監督:ジェフ・ワドロウ

出演:マイケル・ペーニャ 
   マギー・Q
   ルーシー・ヘイル

感想

願えばどんな夢も叶えてくれる、そんな島があったなら?

多くの人は驚くほど単純な願いを持ってその島を訪れる、例えば性関係とか。

マイケル・ペーニャ演じる経営者のロークが放ったその言葉が印象的だった今作。

もしも自分なら何を願うだろう、なんてわくわくする設定のファンシーな内容かと思いきや、ブラムハウス制作とあって一筋縄ではいかないのよ。

島を訪れた5人のツアー客、それぞれが違った夢を抱きながら、まるでイリュージョンのようにそれが叶う瞬間を楽しむが・・・

欲望の限りに性生活を楽しむ兄弟、イエスと言えなかったプロポーズの瞬間をやり直すグウェン、いじめられっ子に復讐を目論むメラニー、軍人になる夢をかなえるパトリック。

全く交差することのないそれぞれの夢、だけど話が進む毎に徐々に雲行きが怪しくなってくるのです。

ホログラムやマジックのような手法で夢見た世界を作っているのかと思いきや、現実に軍人に囚われたパトリックは怪我をし、いじめられっ子のメラニーが復讐を試みたスローンはリアルに拷問部屋で痛めつけられている。

パニックB級ものが好物な私にはたまらない設定満載な今作なんだけど、正直盛りだくさんすぎてついていけないところはあった。

それぞれ5人の夢が全く違うベクトルだからまとまりなくごちゃごちゃしているし、ドッペルゲンガーや謎の強盗集団が出てくるけどそれがノイズになって話に集中できないっていう。

ゾンビやホラー要素、サスペンスにアクションと盛りだくさんなのはエンタメ性に飛んでいるのかもしれないけど、まるでAIが作ったのかな?っていうくらい雑多な脚本だったな。

だけど!

マイケル・ペーニャとマイケル・ルーカーが出てるの!

それだけで点数上がっちゃうんだから!

マイケル・ペーニャは影のあるボス感が哀愁あって惹かれるし、マイケル・ルーカーは島の謎を追う怪しいオヤジ役がすっごく似合ってるし、ダブルマイケルを楽しめたからそれで良しとしよう。

ストーリーは難ありだけど、彼ら以外にも人種を超えた兄弟や後悔を背負った工藤静香味溢れるグウェンなど、キャラが濃くてその点はお気に入り。

一応どんでん返し的な楽しみも用意されているから、一筋縄ではいかないごっちゃごちゃした作風が好きな方はどうぞ。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は20時半就寝4時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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