映画『シカゴ7裁判』概要・あらすじ
概要
『シカゴ7裁判』(シカゴセブンさいばん、原題: The Trial of the Chicago 7)は2020年に公開・配信されたアメリカ合衆国の法廷映画である。アーロン・ソーキンが自身のオリジナル脚本を自ら監督した。シカゴ・セブンと呼ばれた実在の被告たちを描く。主演はエディ・レッドメイン。アメリカでは新型コロナウィルスの流行により配給のパラマウントは劇場公開を断念し、Netflixに権利を売却した。Netflixは配信に先駆けて、一部の映画館で公開している。また、パーティシパントが2020年11月にアンブリン・パートナーズとの関係を終了し、同社への出資を取りやめたため[5]、本作における日本においては、パーティシパントがアンブリン・パートナーズの出資を担当する最後の作品となる。(Wikipediaより)
あらすじ
1968年。大統領選挙を控えた8月28日、イリノイ州シカゴで民主党の全国大会が開かれていた。それに合わせて全国から反ベトナム戦争派の若者たちが集結し、集会やデモを繰り広げていた。そして、会場近くのグランド・パークでは、デモ隊と警察が衝突し騒乱となり、数百名の負傷者を出す事件へと発展した。
共和党のニクソン政権が誕生した約5ヶ月後、デモに参加した各グループのリーダー的存在だった7人が、暴動を扇動したとして共謀罪などの罪に問われ、法廷に立つことになる。型破りなメンバーたちは、保守的な裁判長に反抗し、繰り返し法廷侮辱罪に問われる。中でもブラックパンサー党のボビーは弁護士をつけずに自らを弁護、仲間が警察の捜査で射殺された怒りをぶつけ、ついには身体を拘束される。温厚なデリンジャーまでも、裁判長への反発から職員に暴力をふるってしまう。(Wikipediaより)
映画『シカゴ7裁判』感想
少し前に都市伝説にハマり、そこから世界の歴史へと興味が変遷しつつあるアサミヤです。
1968年に行われた反ベトナム戦争を訴える若者たちのデモが暴動化し、
多数の負傷者を出した実際の事件。
この暴動を扇動したとして7人の活動家が法廷に立つことになりました。
彼らのことをマスコミが総称してシカゴ・セブンと言うそうです。
みなさまこの一連の騒動をご存知でしたか?
私は今歴史について絶賛勉強中なのですが、このシカゴ・セブンについては全くの未知でした。
たまたまNetflixで見つけて再生したのですが、
これがもう面白いと言っては語弊がありますが、史実としても物語としても一流の作品だったのです。
何よりキャストが豪華。
エディ・レッドメインにジョゼフ・ゴードン=レヴィット、そしてマイケル・キートンと、
堅実な俳優陣が集ってるんですよ。
本当に彼らの演技が素晴らしく、特にキーマン的な立ち位置であるマイケル・キートンの目力は
頼れる兄貴分!っていうオーラがビンビンで惚れました。
思い出しマイケル・キートンしちゃって、今画像検索して骨抜きになってます。
俳優陣と共に絶賛したいのは、ストーリーテリングのうまさ。
元々アーロン・ソーキン監督は『ソーシャル・ネットワーク』や『スティーブ・ジョブズ』などの実話ベースの脚本を書いてきたのですが、
『モーリーズ・ゲーム』で初監督を務めアカデミー賞脚本賞にノミネート、
そして今作『シカゴ7裁判』が監督2作目という才能に満ちた方なのですね。
実話ベースの作品は盛り上がりにかけたり退屈になるものも多くあると思うのですが、
アーロン・ソーキン監督作品はうまく史実を盛り込みながら、
巧みな演出で観客を飽きさせない見事な手腕を持っているんだな、と今作を観て感服いたしました。
ちなみに私がとても大好きな海外ドラマ『ニュースルーム』の原案も彼ということを初めて知って納得。
実際のニュースとスピード感あるドラマを融合させた超超超おもしろい作品なので、
機会があれば観ていただきたい。
初めは軽快な裁判の様子から、あれ、これってコメディなのかな?と思いつつ、
少しずつ明るみになるデモの真相とそこに込められた若者たちの思いが胸に迫る。
そしてラストには言葉通り、拳を上げるカタルシスな展開。
シカゴ・セブンについて興味がある方も今ままで存在も知らなかった方も、
絶対に胸に残る一作です。
ぜひご覧ください。
コメント