映画『ブラック・クランズマン』レビューとイラスト

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映画『ブラック・クランズマン』概要・あらすじ

概要

ブラック・クランズマン』(BlacKkKlansman)は2018年のアメリカ合衆国の伝記犯罪映画。監督はスパイク・リー、出演はジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライバーなど。ロン・ストールワース(英語版)が2014年に上梓した回顧録『ブラック・クランズマン』(鈴木沓子・玉川千絵子訳、丸屋九兵衛監修、PARCO出版、2019年)を原作とし、実話をもとに警察と白人至上主義団体の戦いを笑いありスリルありで描いた社会派の刑事アクションである[2]。(Wikipediaより)

あらすじ

1972年、ロン・ストールワース(英語版)はコロラド州コロラド・スプリングズの警察署でアフリカ系アメリカ人(黒人)として初めて警察官に採用される。警察署内でも人種差別を経験しながら、ロンは見習い潜入捜査官として元ブラック・パンサー党のクワメ・トゥーレ(ストークリー・カーマイケル)の演説会に派遣され、地元の黒人解放活動家パトリスと親交を深める。

情報部に正式配属されたロンは白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の新聞広告に電話をかけ、白人のレイシストを装ってKKK支部に入会する。同僚のユダヤ系警官フリップ・ジマーマンが潜入担当、ロンは電話連絡担当として、二人一役でKKK志願者を演じることになる。(Wikipediaより)

映画『ブラック・クランズマン』感想

ジョン・デヴィッド・ワシントンアダム・ドライバーのバディものであり、
白人主義至上主義団体「KKK」に黒人が潜入するというぶっとんだ実話の基づいた話・・・
そしてそれをスパイク・リーが監督するだなんて、おもしろくないわけがない。

黒人として初めて警官になったロンが目の当たりにする差別、
そしてKKKの実態。
黒人を「かえる」と呼び、少しでも黒人に触れようものなら発狂する白人たち。

ひどい待遇を受けても「ブラックパワー!」と叫び続け、
決して自分を卑下しない黒人たち。

超日本人な私は、はっきり言って両者の気持ちはわからない。
差別されることも、することもないからね(と思ってる)。

ただ、怒りは湧く。
陽気に差別的発言を繰り出す白人へ、不快感すら覚える。

でも、KKKや警察といった組織以外の白人は普通に黒人に接しているように描かれている。
それを見ると、この怒りは「白人」や「黒人」といった人種的括りにぶつけてはいけない、と我に返る。

 

差別を差別とも思わない、極悪人として描かれる白人への怒りが湧く作品になっているけれど、
大筋は娯楽作品なので間口が広くなっている。

だからこそ、ラストに目の当たりにする事件のショックが大きい。

一度始まった負の連鎖はそう簡単には断ち切れない。
『アメリカン・ヒストリーX』のように、襲いかかる不幸とどう向き合うのか、ものすごく考えさせられた。

観賞後、一緒に気軽に観始めた旦那は結構な落ち込みようで、
今作をコメディとして宣伝していたメディアとスパイク・リーをちょっとだけ恨んだ。
けど、この恨みもそっとしまっておこう。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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2018年公開コメディ実話
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