概要・あらすじ・キャスト
概要
美味しい者勝ち!? 美容とゾンビの地獄絵図!!
各国の映画祭で絶賛の嵐! ベルギー初のパンデミック・ゾンビ・ホラー(Amazonより)
あらすじ
ようこそ…東欧一の形成外科病院へ
恋人アリソンのために東ヨーロッパへ車を走らせるミカエル。彼女には、子どもの頃から大きすぎる胸へのコンプレックスがあり、
今回は“乳房縮小手術”を受けるために、彼女の母親も同行して東洋で評判の高い美容整形病院へ向かっていた。
豊胸手術を希望する女性はもちろんナニを増大させる男性など、人里離れたクリニックにお忍びでやってくる人で溢れかえっていた。
「Bカップにしてもいいよね?」と告げる彼女に「キミが何カップだろうと構わない」と想いを伝えるマイケル。
彼は手術後に彼女へプロポーズする予定だった。いよいよ手術開始。
しかし、この病院で若返り治療の実験に失敗してゾンビになった女性が拘束具を外して大暴れ。次々と噛まれ、患者もスタッフにもパンデミック!!
逃走中に離れ離れになったミカエルとアリソンは果たしてこの地獄を生き抜くことができるのか!?(Amazonより)
キャスト
監督:ラース・ダモワゾー
出演:マイケ・ネーヴィレ、バルト・ホランダース、ベンジャミン・ラモン
感想
大きすぎる胸に悩んでいたアリソンは、胸縮小手術を受けるため恋人のミカエルと母親と共に病院に向かっていた。
たどり着いたのはいかにも怪しい病院だったが、彼女たちが手術の準備を進める中でゾンビパンデミックが起きようとしていた・・・。
美容整形外科病棟を舞台に繰り広げられるゾンビパニックもの。
ベルギー産ということで質はハリウッド産より劣るのか・・・と思いきや、すみません、めちゃめちゃ良作だった。
舞台である美容整形外科の設定をしっかり活かした小ネタをたくさん詰め込んで物語が進んでいく。
小ネタが邪魔にならず、ストーリーを潤滑に進めるための伏線にまでなってたりして、しっかり練られているなぁと感心してしまった。
脂肪吸引中の患者のスイッチが誤作動で逆流して爆発、ペニス増大手術を受けたものの、あれやこれやあってナニがポロッと取れてポケットに入れる、などなど。
他のゾンビ映画では見れないシーンが満載で満足度が高い。
信じられないくらい内臓が出てくるシーンが多いんだけど、個人的にそういうグロさって苦手。
でも今作は驚くほど気持ち悪さがなくて、鑑賞後も平気でモツが食べれるくらいだ。
たぶんそれは痛みを被る側のリアクションが意外にあっさりしているからかなと。
前述したペニスのシーンも、本来ならポロッと取れた後に発狂してもいいものの、一瞬冷静になった後「医者に見せにいくねん!」と風を切って外に出ていく姿が滑稽すぎて痛みや恐怖が共有されない。
それは良い意味で、グロさが尾を引かず物語に集中できるのだ。
ブラックユーモアが効いたキャラ設定ばかりで、主人公も恋人のミカエルもまともそうだけどどこか抜けているし、誰一人共感できるキャラがいないからこそ誰が犠牲になっても「ざまぁ」と思えてスッキリする。
ラストは決して心地の良い終わり方では無いけれど、前述した通り誰がいなくなっても良いと思えるからこそ次々散っていく人々を見て爽快な気持ちになる(すごく悪意のある言い方だけど、あくまでそういうエンタメだから)。
ほぼ病院内での出来事でありながら階層を行ったり来たりと場面転換が多く飽きないし、出てくるゾンビにも個性があるし、何より目を見張るグロ描写からは熱意がビンビン伝わってくるし、約90分目を離せない傑作なのです。
決して斬新なゾンビものってわけではないけれど、ゾンビ作品に飽きてきた人も楽しめるはず。ぜひ。
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ベルギーの監督作品。タイトルに惹かれるよね。
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