『DUNE/デューン 砂の惑星』概要・あらすじ
概要
「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。主人公となるポール役を「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが務めるほか、「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤ、「アクアマン」のジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソンら豪華キャストが集結した。(映画.comより)
あらすじ
人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦1万190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる。(映画.comより)
『DUNE/デューン 砂の惑星』感想
クリストファー・ノーランに並び、SFを撮らせたら間違いないしのドゥニ・ビルヌーブ監督の『DUNE/デューン 砂の惑星』がいよいよ公開され、劇場まで足を運んできました。
『メッセージ』『ブレードランナー2049』で見せた丁寧なストーリーテリングと壮大な世界観がそのまま今作にも引き継がれ、デイヴィッド・リンチ版とは一線を画しておりました。
主人公ポールの精神的葛藤と成長、母ジェシカの息子を導く気丈な姿、父であるレト公爵の家族を思い人命を第一に考える男気・・・
リンチ版では雑に描かれていた人物描写が丁寧に丁寧に作り込まれ、より世界観に没頭できました。
特にポール役のティモシー・シャラメの繊細な演技、そして大画面のアップに耐えうる美しい顔に魅せられましたねー。
今まで彼の出ている作品を観たことがなかったし、世間で美男子と言われていることは知っていたけれど全くそうは思わなかったし(趣味の問題)、今回も彼が主人公であることに全く何の感情もなかったのですが(散々やな)、繊細な青年ポール役にぴったりな配役でしたね。
それでもやっぱり私はオスカー・アイザックとジョシュ・ブローリンとジェイソン・モモアとに愛されたい(やっぱり趣味の問題)。
濃ゆいおっさんが好き(ハビエル・バルデムは濃すぎ)。
リンチ版で無理やり130分に収めた尺も、今回は2部作だからこその丁寧な編集。
それでいて言葉での説明は少ないながらも難解なSFな世界観を演出で観客にわからせる手腕も素晴らしい。
ハンス・ジマーの壮大すぎる音楽はたまにやりすぎちゃうかとも思いましたが、ふっと無音になる瞬間に緊張感や宇宙を感じる無重力感に包み込まれる。
それを狙っているとしたら素晴らしい緩急ですね。
正直前半だけでは消化不良なので(当たり前かもしれんけど)、第二部に大いに期待です。
あと、空飛ぶ豚がちゃんと空飛んでて安心しました。
飛び方がじっとりと、画面の奥で影が動くっていう見せ方がまたリンチ版とは違っててホラーでしたね。
彼が今後どう恐怖を煽ってくるのかも楽しみです。
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●こちらは「砂漠」の惑星。
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