映画『T-NET/タイムネット』レビューとイラスト

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イタリアの田舎町で起こるとっても小規模なタイムループなお話。

タイムマシーンを発明した青年が、盗難にあった父親が大事にしているバイクを取り戻そうとしたり、父親を殺そうとした犯人を突き止めようとしたりとタイムループを繰り返して奔走するのだけれども、真相が見えてくるほど小さくまとまっていくある意味希少な作品であります。

タイムループものが好きな人ならおそらく早い段階から全体像が見えてしまうオーソドックスな流れではあるものの、人間「こことここが繋がってたのか!」とわかる瞬間のアハ体験には弱いもので、タイムループをする度に散りばめられた伏線が回収されていく展開は快感。

何より平和なのです。

タイムループものって誰かが死んだり自分が死んだりして毎回暗い気持ちになるものですが、今作は全くそれがない。

イタリアの美しい田舎の風景がこれまた牧歌的で、画面からも悲壮感が全く漂ってこないのがいい。

男同士の親子愛的なものもサラッと描かれていて、重すぎずかつ人間ドラマ的なものも楽しみたい人におすすめ。

美しい風景に頭を呆けながら数々の伏線回収をお楽しみください。

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