映画『クラシック・ホラー・ストーリー』出演・あらすじ
出演
マチルダ・ルッツ、フランチェスコ・ルッソ、ペピーノ・マッツォッタ
あらすじ
イタリア南部を共に旅していた見ず知らずの男女が、迷い込んだ不気味な森で過酷なサバイバルを繰り広げる。身の毛もよだつサスペンスホラー。
映画『クラシック・ホラー・ストーリー』感想
タイトルから古典的な雰囲気の『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』や静かな佇まいの中に恐怖が宿る『イット・フォローズ』的なホラーを想像していたのですが、
想像のうんと斜め行く現代ホラーの要素を詰め込んだ、というより意図的にパクった皮肉たっぷりホラーでした。
と言っても、複数の男女がバンで旅をしたりファイナルガールが血塗れで狂ったように泣き叫ぶシーンは
『悪魔のいけにえ』だし、
いかにもやばそうな家に儀式の構図は劇中でも言われているように『死霊のはらわた』だし、
しっかり古典的ホラーも組み込まれている。
そこからも監督のホラー愛を感じ取れるんだけど、
ただのホラー愛が詰まった作品ってわけでもない。
むしろ『ミッドサマー』のもろパクリ描写やラストの超メタ視点の演出は、
温みまくったイタリア映画界へ一石を投じるもの、らしい。
それをおもしろいと思えるかどうかは正直鑑賞者によるのでしょうが、
私はこの”裏切り“な展開が好きすぎる。
さまざまなホラー作品を想起させる演出なので、
ぜひホラー好きのみなさま、ご覧くださいませ。
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