映画『シャーク・ショック』レビューとイラスト

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映画『シャーク・ショック』感想

70点

こんにちは、みなさま。
お元気でお過ごしですか。

私はなかなかB級映画エキスを吸えなくて萎びそうになっておりまして。
精気を取り戻す為にも久々に見ましたよ、がっつりこってりなB級、いや、C級レベルのサメ映画をね。

電気攻撃によって反撃を受けたサメが電気を帯びてエレクトロシャーク(勝手に命名)になっちゃった!!??
なんていう魅力的な映画のタイトルは『シャーク・ショック』でございます。

シャークショック。
シャークショック。
シャークショック。

一見語呂が良さそうな字面ですが、なんか不協和音な口当たりですわね。
いかにも「わてB級でんねん」臭が漂っております。

ネット上では不評の嵐ですが、久々のB級鑑賞者としては満足できる内容でしたよ。

 

軽い粗筋を書いておきますと、車上生活者が集うトレーラーパークを忌み嫌う土地所有者のおじさまデコナーが、ダムを爆破して事故に見せかけて彼らを消し去ろうと計画。
彼の手下が爆破を決行したものの、たまたま現場を撮影した主人公ロブのカメラに手下が映り込んでしまっていたからさぁ大変。
それが証拠になると思いきや、なぜか川に入り込んできたサメによってカメラを食べられてしまい、さらにロブは襲われそうに。
そこでロブはまるで『ジョーズ』ばりに電線で反撃!
すると電気を帯びたサメが電気サメにパワーアップ!
目撃者を排除しようとするデコナーとカメラを回収してデコナーを訴えようとするロブたち、そして電気サメさんによる三つ巴の闘いがここに始まる!!!

そんな感じです。

こうやってあらすじだけ書くとなんか楽しそうかなって思えるから不思議ね。

実際はサメに一発でやられそうなゴムボートで悠長に移動するロブやら大事な馬に乗ってサメに突進するおバカさんやらトレーラーの上からチェーンソーでサメに攻撃しようとして落ちて食べられちゃう意外にお年召された金髪美女やら、ドジでお間抜けで愛そうにも愛せないキャラたちによってお話が入ってこない出来なんでございます。

当然の如くCGは荒い、もんっのすごく荒い。
サメがピョーンと飛んで人間を食らうシーンは笑ちゃうほど荒い。

この手の作品にありがちなジャケ写詐欺も有罪。

「全水域感電!」とか謳っちゃってるけど、サメが電気を放つっつっても数メートル範囲に”ビビビッ“て放電するだけですからね。
サメが電気を帯びた意味が果たしてあっただろうかと疑っちゃうレベルでね。

そしてね、サメ映画ならもうちょっとセクシーな水着お姉さんを出して欲しいよね。
脚本や映像がダメならお色気要素を入れろと言うのが鉄則でしょうが。

 

あぁ、本当にダメ映画。
されど、されどなぜこんなにも忌み嫌えない私がいるのでしょうか。
それはきっとね、サメに感電したビッチ風お姉さんのダンスシーンがあまりにも面白かったから。

きっと監督から「感電してる演技して!」と言われて必死で演じた結果があれだったのでしょう。
手を震わせ頭を揺らし、まるで打ち上げられた魚の如くにピチピチと動くのですが、下手なダンスをしてるようにしか見えなくて愛おしくすらなるんです。

どんな駄作でも、作り手や演者が楽しく真面目に作っているのが感じられたら愛しちゃうもんですよ。

 

魅力的なキャラが不在、水は死んだように濁り、サメは不自然に水面から背びれを出し、そもそもサメが川で泳げるのかという疑問が常に付き纏うダメ映画。

それでもこれは愛すべきダメ映画。

ぜひ色んな意味で涼やかな(冷ややかな)気持ちになりたい方はご覧くださいませ。

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