映画『イエスタデイ』レビューとイラスト

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『イエスタデイ』感想

82点

こんちゃ!アサミヤです。
突然ですがみなさんはビートルズはお好きですか?
私はファンってほどでもないんですが、音楽好きとしては避けては通れない道って感じで定期的に耳に入れるように意識しております。
それにまだ小さい我が子の英才教育のためにもなりますさかいに。

現代音楽の礎であるビートルズ、彼らが残した功績は誰もが知る事でしょう。
しかし、もし彼らがいなかったとしたら?
それも自分だけがビートルズの存在を知っていて、尚且つ完コピできるとしたら?

そんなファンタジーを映画化したのが『イエスタデイ』でございます。

 

監督は『トレイン・スポッティング』や『28日後・・・』、『スラムドッグ$ミリオネア』などで知られるダニー・ボイルなんですけども。
個人的に『28日後・・・』の疾走感あるカメラワークとゾンビよりニンゲンの方が怖いよね理論をエグミのあるストーリーで仕上げたテイストに惚れて以来、ファンでございまして。

ダニー・ボイル監督作品のイメージといえば『28日後・・・』『トレイン・スポッティング』のようなスタイリッシュで尖った脚本だったんで、『イエスタデイ』がまさかダニー・ボイル監督作品とは思っておらず、後にびっくりした次第でして(ファン失格)。

それでもコメディ混じりの爽やかな人間ドラマでありながら、飽きがこないテンポの良さはさすがのダニー・ボイル節でございました。

 

『イエスタデイ』は冒頭で軽く書いたようにビートルズが存在しない世界を描いたファンタジーベースの作品なんですが、売れないシンガーソングライターのジャックだけがビートルズを知っていて、音楽もコピーできちゃうもんだから自らの楽曲は封印してビートルズの音楽でデビューしちゃうっていうお話。

最初は世間に相手にされないものの、エド・シーラン(本人役)に見初められたことからトントン拍子に売れっ子になっていくのです。
しかしジャック自身はインド系で見た目もファッションもモッタリ系。
そこをスタイリッシュに仕上げようとするのがバリバリ業界人のマネージャーデボラなんですが、彼女を演じるのが女性版『ゴースト・バスターズ』でぶっ飛んだジリアンを演じたケイト・マッキノン。
今作でもなかなかぶっ飛んでらっしゃるので、ぜひ一見いただきたい。
彼女の全力変顔はあなたの脳裏に焼き付いて数日は“瞳を閉じればあなたがまぶたの裏にいるようで”状態でしょう。

他にも『ベイビー・ドライバー』でもキュートな笑顔で心掴まれたリリー・ジェイムズや『ゲーム・オブ・スローンズ』でももじゃもじゃ頭が印象的だったジョエル・フライなど、魅力的なキャストモリモリでございます。

そして忘れてならないのが作品を彩るビートルズの楽曲の数々。
どれもこれも耳にしたことがあるものばかりで、どれだけ私たちの生活にビートルズの曲が溶け込んでいるのかと驚くばかりです。
だから本当にもしビートルズがこの世に存在していなかったら、音楽シーンだけじゃなく私たちの生活までも変わってしまっていたんじゃないかと思わずにいられない。

ジャック自身、ビートルズの曲をパクって世に出たこと自責するんですが、ビートルズを布教した者として偉大な功績だったんじゃないかと私は思います。

 

ダニー・ボイル監督のビートルズ愛に満ちた今作、爽やかな気持ちにさせてくれる後味抜群なこと間違いなしなので、ぜひご覧くださいませ♪

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