こんちゃーす。ちゃーす。
アサミヤです。
今日ご紹介するのは2016年に日本公開のR15+コメディー「世界の果てまでヒャッハー!」です。
こちらでも視聴可能です↓↓
笑いました!爆笑しました!
監督はこれが長編3本目となるニコラ・ブナムと、主演も務めているコメディアンで俳優のフィリップ・ラショー。
ブラジルの高級リゾート地を舞台に、お騒がせな男たちが繰り広げるサバイバルを描き、フランスで大ヒットを記録したアドベンチャーコメディ。
フランスでは8週連続TOP10入りしたという話題の映画です。
あらすじ
ブラジルの高級リゾート地を舞台に、お騒がせな男たちが繰り広げるサバイバルを描き、フランスで大ヒットを記録したアドベンチャーコメディ。結婚を考えている恋人ソニアを連れ、男友だちとブラジルのリゾート地にバカンスにやってきたフランク。しかし、滞在先のビーチでフランクと友人たちは姿を消してしまう。取り残されたソニアは、その場に残されていたハンディカメラの映像を確認しながら、いなくなった男たちの行方を追うのだが……。
アメリカのコメディーとはちょっと違う、ゆるーいハチャメチャさ、下品さ、エロさ。いい意味でのリアリティーのなさ。
全体的にものすごく無責任で説明不足ですが(登場人物の言動も、映画の構成自体も)劇中かなり早い段階で「あ、左脳オフろ」と思わせてくれる、「いいかげんさ」があって純粋に楽しむことができました。
話の流れ
ブラジルの高級リゾートにバカンスにやってきた男女5人組。
主人公のフランク(フィリップ・ラショー)は恋人のソニアにプロポーズをしようと目論んでおり、一応それが今作のタテ軸になっています。
で、ブラジルの高級リゾートっていうのが、ソニアの父が経営しているエコを前面に押し出したビーチリゾートで、そこにはソニアの祖母も暮らしています。
前半しばらくは、いかに彼らが無責任なバカであるか、この映画の中での「一般人」の無視され具合、あるいは、登場人物全員にいかにものすごい「クセ」があるかをしっかり理解させてくれます。
メインの「失踪」が起こるまでが結構長いんです。
「この映画の中ではモラルなんてないですよ!ジョークですからね!」「この後どんなハチャメチャなトラブルが起きても『ありえない』を言わないでね!」っていう、監督さんの入念な準備を感じます。
バカの準備。。。
たとえば冒頭の冒頭、主人公フランクの友人アレックス(ハングオーバーでいうところのダグ的存在の、ガチのバカ)が飛行機に「銛(もり)」を持ち込もうとし、それを空港職員に止められますが、ヒロイン・ソニアのいとこでCAのエルネスト(かなりの天然系バカ)が現れて、「おれの友人だから」でOKになっちゃいます。
「エルネスト、コックピットも見れるんだろ?」「ああ、もちろんさ!」
といった感じです笑
でも、実は意外な伏線や時間軸トリックがあったりして、前半もしっかり楽しめました。
まぁなんやかんやあって、5人のうち男子3人だけで向かった日帰りツアーみたいなやつで、失踪事件が起こりますが、かなりのスピード感でどんどんトラブルが起こります。
あ、3人だけじゃないですね。ソニアのばあちゃん、街でナンパした(いかにもな)美女二人、ガイド兼セスナのパイロットのおっさん。
自信満々だったガイドのおっさんが洞窟で穴に転落したり、フランクが毒蜘蛛にキン◯マ刺されたり、間違ってパラグライダーの知らない人を打ち落としたり、原住民に助けてもらって朝までパーティーしたり、その原住民の家を燃やしてしまって逃げたり、飛行機からパラシュートで脱出したり。。。
イメージボードがいい!
ホラーでよくある、ハンディカメラ(今回はGopro)の素人撮影をつぎはぎ状態で見ていく方式で、余計な経緯の説明映像がなくても特につながりがどうとかつじつまがどうとか、考えずに見られます。
「いつの間にそうなったんや!」っていう笑いもありつつ、一方で、そんなハンディ映像だからこそできたのか、ただのバカ映画では終わらない本当にいい絵が度々現れてしっかり笑わせてくれます。
その画面をスクショしても笑えるんじゃないかというくらい秀逸でした。
・どう見てもゲイの原住民の男が、毒蜘蛛に刺されたフランクのキンタマから直接毒を吸い出してくれる(後ろ姿を延々) ・高飛び込みを躊躇しているフランクの後ろで、女子やばあちゃんが普通に次々飛び込んでいく!
・岩場を登ろうとする水着ギャルの尻を普通に触る!
・離陸しようとしている飛行機を、電動スクーターに乗ったヨボヨボのおばあちゃんが猛スピードで追いかけてくる!!
・スカイダイビングしたら、一緒にナマケモノが飛んでいる!!
・全裸でスカイダイビングしたエルネストのポコチンが、風でバタバタバタバタバタ!!!!!!
・ナマケモノがかわいい!!!!
推測でしかないですが、監督は「あんなこといいな、こんなこといいな」ノリでかなりいろんな、ふざけたイメージボードを作りこんだんじゃないかと思います。
で、失踪中のハンディ映像は上記のバカ、アレックスが持っているGOproで撮影されたことになっているんですがその「いい絵」の時だけ、手ぶれしまくっていたはずのカメラがピタッと止まり、完璧な画角で「おもしろ瞬間」を捉えてくれるんです。
「いやおまえカメラうまいな!!」と何度か突っ込んでしまいました。
ハングオーバーより面白い!?
見る前は、「ハングオーバーを超えるのは大変やでおいおい」と思っていたんですが(なんか変な邦題もつけられとるし)、こっちはこっちでかなり面白かったです。
ハングオーバーの、もう後戻りできないくらい、グロテスクなまでにぐちゃぐちゃになってしまう破壊衝動的カタルシスとはまた違って、めちゃくちゃやってるのにどこか牧歌的というか呑気な感じは見てて安心して笑うことができました。
結局だれも、怪我ひとつせず、なくした指輪もちゃんと出てきて、怒ってた原住民も暴力ひとつ振るわず楽しく自転車に乗ってて、フランクが浮気したと思ったら実はしてなくて、、、、。
いい感じにしょーもない、かわいい「ご都合主義」な映画。
子供には見せられませんが、余裕のある大人が休日にビール飲みながらケラケラ笑うのにおすすめです!!
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コメント
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