※ネタバレあり 映画『アリバイ・ドット・コム』レビューとイラスト

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「真夜中のパリでヒャッハー!」 「世界の果てまでヒャッハー!」のキャスト・スタッフが再集結!

上品でスタイリッシュなフランス映画のイメージを覆したコメディ映画:ヒャッハーシリーズですが、今作でも舞台と設定を変えただけで全く同じようなドタバタコメディを展開してくれています。

ヒャッハー!シリーズのレビューはこちら

thegeekstandard.com/2017/06/29/1278

thegeekstandard.com/2017/06/15/1112

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映画『アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件』概要・あらすじ・キャスト

概要

「世界の果てまでヒャッハー!」のフィリップ・ラショーが監督・脚本・主演を務め、映画の街カンヌを舞台に繰り広げられる大騒動を描いたコメディドラマ。
「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。(映画.com

あらすじ

依頼人の完璧なアリバイを作る会社「アリバイ・ドット・コム」を経営するグレッグ。依頼は次から次へと舞い込み、業績は順調に伸び続けていた。そんなある日、グレッグは恋人フローの両親に挨拶するため彼女の実家を訪れるが、フローの父親ジェラールは「アリバイ・ドット・コム」の顧客だった。しかもその内容は、不倫旅行のためのアリバイ作り。ジェラールに脅されて渋々依頼を引き受けたグレッグは、綿密な計画を立てて不倫旅行先のカンヌへ向かう。ところが、同じホテルにフローが母親を連れてバカンスに来てしまい……。(映画.com

スタッフ

監督:フィリップ・ラショー

脚本:フィリップ・ラショー/ジュリアン・アルッティ/ピエール・デュダン

キャスト

フィリップ・ラショー:グレッグ


監督兼脚本兼主人公。依頼を受けてアリバイを作る会社「アリバイ・ドット・コム」の社長。
そんなアウトサイダーな仕事をしてる割に繊細でタフさに欠け、いちいち焦る普通の男。
ジャン・クロード・ヴァンダムに憧れている。

 

タレク・ブダリ:メディー

ヒャッハー!シリーズからおなじみの胡散臭さ満点の彼。
今作では会社「アリバイ・ドット・コム」に入社してくる謎の男を演じている。
お調子者で一見ソツのない男なのだが、なんかおかしい?
今までの勤務先は短期間で退社しているのも気になるところ・・・。

 

ジュリアン・アルッティ:オーギュスティン

こちらもヒャッハー!シリーズから連投の相変わらずのバカキャラ。童貞。
会社「アリバイ・ドット・コム」の古株社員で入社早々グレッグと息ピッタリのメディに嫉妬しまくる。
この写真は一人で「鉛筆ウルヴァリン」をやってご満悦中のオーギュスティン。バカ。

 

エロディ・フォンタン:フロー

犬の事故がきっかけでグレッグと出会い恋仲に。
生真面目な性格で嘘が大っ嫌い。

全然気づかなかったんですが、『世界の果てまでヒャッハー!』にも、一緒に遭難する水着ギャル二人のうちの一人として出演しています。

左の子

 

ディディエ・ブルドン:ジェラール

フローの父。家庭円満かと思いきや、後述のヤベー女と不倫中。
カンヌで不倫旅行をするためのアリバイ工作を「アリバイ・ドット・コム」に依頼するのだが、そこへなんと妻と娘が二人でバカンスにきてしまう。

 

ナタリー・バイ:フローの母親


フローの母。旦那のジェラールが浮気してるとは知らず、結婚生活30周年を迎える日を楽しみにしている。
真面目に生きてきたが、なんやかんやで大爆発する。

 

Nawell Madani:シンシア

ジェラールの浮気相手。
歌手志望でyoutubeにクソダサいPVをアップしているが、誰も見てくれないことを嘆いている。

映画『アリバイ・ドット・コム』感想

75点

ヒャッハー!のキャスト・スタッフがそのまんま再集結!

こんちゃ!アサミヤです!
今回ご紹介するのはフランスで7週連続トップを獲った『アリバイ・ドット・コム』。

「真夜中のパリでヒャッハー!」では子守、「世界の果てまでヒャッハー!」では家族旅行がテーマでしたが、今回は依頼を受けてアリバイを作るというテーマからしてぶっ飛んでます。

率直に感想を言うと、テーマは面白いけど内容はヒャッハーシリーズに比べてちょっと薄味かな・・・。

浮気や、妻に内緒の旅行など、依頼に合わせて完璧なアリバイを作るというプロセス自体はとても面白いんです。

彼女の誕生日会に二日酔いで寝坊した依頼人を、子犬を助けようとして事故にあっていたかのように装ったり、夫に、料理教室に通っていると嘘をついて浮気している女性の為にカップケーキを作ってあげたり・・・本当にこの仕事あったら繁盛しそうやなぁと不謹慎ながらもワクワクしちゃったりしてね。

初めは仕事も恋も順調な社長グレッグが、彼女の父親から浮気のアリバイ作りを頼まれたことから、好例のドタバタが始まります。

(↑↑この時点ではお互い素性を知らない)

ただただドタバタ

とにかく繰り返されるドタバタ劇が、ヒャッハー!シリーズと同様に一番の醍醐味です!
特に今回は子供の扱いの雑さに目も当てられないシーンもあります。まぁ、爆笑しましたが。

犬が交通事故に遭うわ、火だるまになるわ↓↓↓

ひでぇ!!

子供もゴーカートに轢かれるわ、

↓↓↓

ゴフゥッ!!

即死レベルの事故ですが、犬も子供も全然無事です。余裕です。

ただ、ヒャッハー!シリーズでは意外とストーリーに伏線が効いていて、ただのおバカコメディで終わらないところが良かったのですが、今回はあまり伏線らしきものがないのがちょっと残念でした。

そもそもヒャッハー!シリーズは残されたビデオカメラから過去を遡って物語が現在に繋がるというストーリーテリングになっていましたので、現在の状況になるまでの因果関係が少しずつ解き明かされていくという点にカタルシスがありました。
「ハングオーバー」シリーズに近い、「なるほど!」と少しずつ納得させながら進む感じですね。

今回はそういうストーリーテリング自体のトリックはなく順番にドタバタしていくだけなので、そういう点ではちょっと物足りないのは仕方ないのかも。
ストーリーよりも、散りばめられたギャグ要素をシンプルに楽しむのが一番っていうことですな。

フィリップ監督のギャグセンスは日本人にも通ずるものがあって素直に笑えるシーンが多いですが、たまにやっぱりお国柄の違いで笑えないシーンもあったりします。

が、まぁこれは好みですね・・・。子供がおもっくそハネられて爆笑した私はその辺は何も言えません!w

相変わらずまともな奴がいない

おハゲメガネのオーギュスティンは超バカで気弱だし(おまけに童貞)、

一見スタイリッシュで仕事できそうなメディは睡眠障害で運転中に突然寝るし、

これまた一見まともそうな恋人のフローもバニーちゃんコスプレするし、

誰一人まともなキャラがおりません。

中でも一番ぶっ飛んでんのはジェラールの浮気相手のシンシアかな。

見た目のどぎつさ(オクタビア・スペンサーとジェニファー・ロペスを混ぜた感じ??)からもヤバそうな感じプンプンしますが、超ダサMVを作ってyoutubeにアップしてる時点でアウトー!


↑↑↑(普通にしてたらめっちゃ美人)

そのダサMVがなぜかエンドロールで延々流れるのは地獄絵図でした。
こんなイタい女性に父親が大金つぎ込んでるって知ったら縁切りたいわ。

雑すぎるパロディで爆笑

主演で監督でもあるフィリップ・ラショーは数々の手法で笑かしてきますが、今作ではパロディが盛りだくさん。

  • 『スターウォーズ』(ライトセーバーらしき蛍光灯を使った格闘シーン)
  • 『ワイルドスピード』(突然のわざとらしいカーチェイス)
  • 『アサシン・クリード』(かっこつけまくって高いところから飛び降り・・・ない)
  • ソーなどのマーベルヒーロー(ただのコスプレ)
  • 『ウルヴァリン』(鉛筆を手につけるだけ・・・)

などなど、誰もが知る名作を散りばめています。

また、主人公はなぜかジャン・クロード・ヴァンダムに憧れており、『ブラッド・スポーツ』という映画のワンシーンを自ら再現しようと必死で努力してたりします。なんでや。

特に印象的だったのは、オーギュスティンのソーコスプレ・・・ではなく、

ソーコスプレをするオーギュスティンに絡んでくるスパイダーマンコスプレの男。
よく見ると全裸にペインティングしてるだけなので、お◯ん◯ん丸出しなんすよ!?
↓↓↓

揺れる揺れる。

ぱっと見気づかないので、スルーしちゃった人は是非もう一度確認しましょう。とても・・・揺れています。
あっけらかんとヌードになるヨーロピアンな感性に、感嘆しちゃう。

ちなみにあの人は?

監督・脚本・スタッフ・主要キャスト、と何から何まで「ヒャッハー!」シリーズのメンバーでお送りした今作。

でも、あの人が出ていないなぁと思っていたんです。

ヒャッハーシリーズ最大のバカであり、最もかわいそうな目にあい、フル○ンでスカイダイビングをしていたエルネストです。

そうそうこいつこいつ

ヴァンサン・ドゥサニア(Vincent Designate)という俳優さんです。

が、よく見ると実はでていたんです!冒頭にちょろっと、依頼人として。

前作の存在感からいくともっと彼を見たかったんですが、元気な姿が見れてよかったです。(親心)

まとめ

「ヒャッハー!」シリーズに比べるとちょっと薄味でしたが、ギャグ満載で笑いどころはしっかりありました!

まだヒャッハー!シリーズを見てない人はこの作品を見てからヒャッハー!シリーズを見るのもいいかもしれません。

とにかく大事なのは、このなんのモラルもない世界観を嫌悪感を持たずに楽しめるかどうか!

「え!そんなことしちゃって大丈夫なの!?」「怒られちゃうよ!?」なんて考えてしまう優しいあなた、ちょっとだけ自分のモラルと常識をお休みにして、バカ達の惨劇を高みの見物してみたらいかがでしょうか!

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アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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