
概要
長編映画として世界で初めて本格的にCGを導入したことでも知られるSF映画「トロン」のシリーズ第3作。未来を変えるミッションを遂行するため現実社会に送られてきた、戦うためだけに開発された人型AIのアレスを、「スーサイド・スクワッド」「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャレッド・レトが演じる。監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」「マレフィセント2」を手がけたヨアヒム・ローニング。音楽を「ソーシャル・ネットワーク」「ソウルフル・ワールド」でアカデミー賞受賞歴を持つトレント・レズナーとアティカス・ロスが率いるバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」が担当。バンド名義での映画音楽の担当は本作が初となる。(映画.comより)
あらすじ
1982年に公開された第1作「トロン」では、天才プログラマーのケヴィン・フリンがデジタル世界に送り込まれ、命を懸けたゲームに挑む姿を描き、その画期的な設定と映像技術で話題を呼んだ。28年後の2010年には続編の「トロン:レガシー」が公開され、当時最先端の映像とダフト・パンクが手がけた音楽でも注目を集めた。そして本作「トロン:アレス」では、これまでの「現実世界の人間がデジタル世界へ足を踏み入れる」構図が逆転。デジタル世界から現実世界へ、実体化した超高度AIプログラムが襲来する。しかし、彼らが現実世界で生存できるのはわずか29分間だけ。やがて、29分以上生存することができる手段を求めて、AI兵士たちが暴走を始める。(映画.comより)
キャスト
監督:ヨアヒム・ローニング
出演:ジャレッド・レト
グレタ・リー
エバン・ピーターズ
感想
我が愛しのジャレッド・レトー!
彼が出演する映画が、最近軒並みうまくいっていない・・・
『ブレードランナー 2049』『モービウス』『スーサイド・スクワッド』etc・・・
私が思うに、彼は超大作じゃなくて、『ダラス・バイヤーズクラブ』とか『ミスター・ノーバディ』みたいな硬派な演技が光る作品に似合うんだよなぁ・・・って思っていたところ。
だから、『トロン:アレス』は正直期待していなかった。
ディズニー制作、コアなファンが多いSF超大作のシリーズもの、なんてもうジャレッドの柄じゃねぇっすよ・・・なんて知った顔で思ってたんだけどね。
もう実際興行成績は悪いし海外での評価も軒並みひどいじゃないか!
これは観にいくべきかいかざるべきか・・・・・
と迷ってはいただんけど。
私はちゃんと彼にお金を落とすんだ・・・何より大画面で観れるだけありがてぇじゃないか!!
の精神でちゃんと劇場に観にいったら、
おもしろいやん!!
確かに世間の評判通り、ストーリーはスッカスカやしキャラの掘り下げがなくて全く誰にも感情移入できないし、展開の緩慢さったらない!
最近『国宝』や『ワン・バトル・アフター・アナザー』みたいな長尺な映画ばかり観てたってのもあるんだけど、2時間の話じゃないだろこれ!って突っ込みたくなるくらいザルだったな(ひどくない?)
話のピークがどこにあるのかもいまいちピンとこずに観てたから、「もう一展開あるやろ」とタカを括って観てたらエンドロールみたいな・・・
なんかめっちゃ酷評してるみたいだけど、それでもちゃんと面白かったんです。
何より映像!圧巻!
主人公のアレスが存在しているデジタル空間と、そこからリアルな世界に抽出されて出てきた時のシームレスさが違和感なくて、めちゃめちゃCGを多用しているにも関わらず、ちゃんと質感のある作りになっていて。
赤と黒のカラーリング観てるだけでも脳内がスパークするほど、色彩や光の表現も良かったなー。
そして3Dプリンターのように自在に作られるバイクや飛行機のようなガジェットデザインが魅力的!
AKIRA好きにはたまらんっす。
キャストで言うと、ジャレッド・レトはもちろんだけど、アレスを生み出したCEOジュリアン役のエヴァン・ピーターズとその母役ジリアン・アンダーソンが良い!
息子のバカっぷりと母親の神経質そうな雰囲気とがピッタリハマってて、もう少しこの二人を掘り下げて欲しかったなぁ。
エヴァン・ピーターズはNetflixシリーズの『ダーマー』を観て欲しいし、ジリアン・アンダーソンはやっぱり『xファイル』よね!(ど世代)
そして今作を一番盛り上げてるのはなんてったってナイン・インチ・ネイルズの音楽。
革新的で体の奥底までズンズンくるサウンドのおかげで鳥肌立ちまくりだった。
これはもう大画面で観るべき作品ですよ。
ジャレッド・レト様の美しいお顔をアップで拝めるってだけでもね、1万円払ってもお釣りが来ます。
ストーリーについては酷評気味ですが、だからこそ映像や音楽に集中できるっていう、差し引きした狙いだと思いたい!
これは思考せず、体感すべき映画だ!劇場で観よ!!!
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