映画『ブラッド・レッド・スカイ』概要・あらすじ
[Netflix作品]テロリスト集団にハイジャックされた旅客機を舞台に描くヴァンパイアホラー。幼い息子を連れて搭乗した母親が、わが子を守るために隠し続けてきた能力を使ってテロリストたちに立ち向かう。『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』などのペーター・トアヴァルトが監督と脚本を手掛け、クリスティアン・ベッカーとベンジャミン・ムンツが製作を担当。『いい匂いのする女』などのペリ・バウマイスター、『ソニア ナチスの女スパイ』などのアレクサンダー・シェーアらが出演する。(Yahoo!映画より)
映画『ブラッド・レッド・スカイ』キャスト
監督
ペーター・トアヴァルト
出演
・ナディア(ペリ・バウマイスター)
・エリアス(カール・コッホ)
・ファーリド(カイス・セッティ)
・ベルグ(ドミニク・パーセル)
・エイトボール(アレクサンダー・シェーア )
・バスティアン(カイ・イヴォ・バオリッツ)
映画『ブラッド・レッド・スカイ』感想
<吸血鬼×ハイジャック×パンデミック>という斬新な組み合わせのパニックアクションホラー。
韓国映画やアニメ作品ばかりがランクインするNetflixの日本版TOP10で、
珍しく韓国以外の海外作品がランクインしているなぁと思い再生してみたんですがね。
これが一見突拍子もなさそうな設定ながらも、
母と息子の親子愛が胸にくる感動作品でした。
吸血鬼×ハイジャック×パンデミックという組み合わせはいずれも恐怖を与えるものですが、
そこにさらに<吸血鬼=夜しか活動できない><燃料が限られる><飛行機の密閉空間>という制約が加わることによって極限のワンシチュエーションが誕生、恐怖も増し増し。
この時間的にも空間的にもにがんじがらめな中、どう物語が進行していくのかと興味津々ハラハラドキドキで観ていたのですが、
吸血鬼化していく母と彼女を人間に引き止める役割である息子の強い絆と愛を絡ませることによって
事態は破滅へと向かいながらも最後は見事なまでに美しい幕切れでした。
偶然手に入れた薬によって吸血鬼化を防いでいる母親も徐々に理性を保てなくなるのですが、
そんな彼女を人間に引き留めている役割が息子のエリアス。
この子がとてつもなく賢くて(賢すぎるあまりに事態を悪化させてしまうことも多々あるのですが)
真に物語を動かしているのは紛れもなくエリアスであり、
彼によって始まった物語を彼自身で収めるという流れはお見事でした。
私も2歳の息子を持つ母ですから、こんな風に自ら選択し行動できる子に育ってくれよ、
という願いを持って観ていたのでありました。
そんな息子と母の強い絆は感涙もので、きっと息子を持つ母は皆ハンカチを濡らすことでしょう。
そして今作が素晴らしいのは、ただのお涙頂戴作品で終わらず
アクションや吸血鬼のモンスター造形も見応えがあるところ。
吸血鬼のホラー要素とハイジャック犯とのアクション、
そして親子愛の感動ものと、それぞれが見事に融合した作品でした。
ホラーもアクションも好きな方、そして息子を持つ全母親のみなさま、
ぜひご覧ください。
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