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概要・あらすじ・キャスト
概要
テレビ番組の生放送中に起きた怪異を、ファウンドフッテージ形式で描いたオーストラリア製ホラー。
「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のデビッド・ダストマルチャンが司会者ジャックを怪演。「モーガン・ブラザーズ」のコリン&キャメロン・ケアンズ兄弟監督が、1970〜80年代の名作ホラーへのオマージュを盛り込みながら、クールでレトロな映像とリアルな演出で描き出す。(映画.comより)
あらすじ
1977年、ハロウィンの夜。放送局UBCの深夜のトークバラエティ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャックは、生放送のオカルトライブショーで人気低迷を打開しようとしていた。霊聴やポルターガイストなど怪しげな超常現象が次々と披露されるなか、この日のメインゲストとして、ルポルタージュ「悪魔との対話」の著者の著者ジューン博士と本のモデルとなった悪魔憑きの少女リリーが登場。視聴率獲得のためには手段を選ばないジャックは、テレビ史上初となる“悪魔の生出演”を実現させようともくろむが、番組がクライマックスを迎えたとき思わぬ惨劇が起こる。(映画.comより)
キャスト
監督:コリン&キャメロン・ケアンズ
出演:デビッド・ダストマルチャン
ローラ・ゴードン
フェイザル・バジ
感想
巨大ミミズに頭部破壊!
首捻りに首パカーン!
最高のオカルトを観せてくれる今作。
過激な描写はあれどすごく丁寧に作られた作品で、昨今観たホラー作品の中でも抜きん出てたなぁ。
視聴率低迷中の番組が生放送中に悪魔を呼んだら本当に来ちゃった・・・なんて心くすぐられるあらすじなんだけど、こういうのって大体肩透かしを喰らうB級ホラーが多いよね。
だけど今作はデヴィッド・ダストマルチャン主演っていうだけで質が上がってるし、70年代のTVショーの作り込みが尋常じゃないし、何よりラストのこれでもか!っていうくらいのオカルティックな展開が胸熱。
冒頭に書いた巨大ミミズとか人体破壊シーンはグロが苦手な人は避けたいシーンかもしれないけれど、『スキャナーズ』や『ヴィデオドローム』のデイヴィッド・クローネンバーグ監督を彷彿とさせるアナログ感が満載で、だからこそ今作の舞台である70年代のレトロな世界観を強固なものにしている。
これがリアルなCGだとせっかく作り込んだリアルなTVショーの世界観も壊れちゃうもんね。
このTVショーの演出が素晴らしくて、ことあるごとに挿入される「お知らせ」や、お知らせ明けに毎回流れるバンドマンの生演奏がいかにもそれっぽくて没入感がすごいんですよ。
B級にありがちなファウンドフッテージものでも映像の作り込みで説得力が出てるし、ラストの荒唐無稽とも思えるオカルト大爆発シーンにも意味がしっかりあることが伝わってくる。
ラストの大爆発までは思ったより地味な展開が続くから退屈に思える人もいるかもしれないけれど、まるで本当の生放送を見ているかのような緊張感といつ悪魔が降臨するんだ、もはやしているのか・・・?と勘繰る気持ちで私は片時も目が離せませんでしたよ。
70年代、80年代初頭のVFXがお好きな方はどハマりすると思うんで、ぜひご覧くださいませ。
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こちらはネット生配信中に悪魔が降臨しちゃいます。
なかなか面白かったです。ラストも良き。
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