ミームと呪いの見事な融合。映画『ハロウィン 悪魔のウイルス映画』(2020)レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

呪われたコンピューターウイルスによって巻き起こされる恐怖を描いたカナダ発の新感覚ホラー。
「スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町」のジェイ・ダールが監督・脚本・製作を務めた。(映画.comより)

あらすじ

大学生のグレースは、ハロウィンに関するネットミームを目にする。それは「最も恐いもの」について質問され、それに回答するというものだったが、グレースのパソコンはそのミームに応じたことをきっかけに恐ろしいコンピューターウイルスに感染。ウイルスは大学中に拡散され、ついには惨劇が起こる。グレースはパソコンオタクのスペンサーに協力を求め、きっかけとなった謎めいたミームの正体を突き止めるべく奔走する。(映画.comより)

キャスト

監督:ジェイ・ダール

出演:エイミー・グレイニング
   T・トマソン
   マリエッタ・ラーン

感想

「あなたが一番怖いものはなに?」

パソコンに届いたネットミームに答えないと、その者が本当に怖がっているモノが襲ってくる・・・というプロットだけでもおもしろい。

低予算でありながら襲いくる「豚人間」や「デカ男」、異形のものなどの造形が素晴らしい!

カメラの質や編集などの荒さはどうしてもチープなんだけど、それを上回る脚本のうまさね。

ミームを撒き散らすウィルスの根源を探ろうとするグレースとスペンサーによるサスペンス展開がいい。

何より恋愛臭が全くしないのに「ヤルのかヤらないのか!?」とちょっと期待したくなるビッチとオタクの凸凹コンビもね、少女漫画好きの心くすぐるよね。

スペンサーを取り巻くオタクたちの個性も抜群で、グレースを見て「女の子がいる、一緒に写真撮らなきゃ」と騒ぐかわいいオタクたちよ。彼らに幸あれ。

ウィルスの原因を突き止める前半に比べ、やや間延びして失速するもののホラー度が増してグレースとスペンサー二人へのときめきとは別に動悸が高まる後半。

赤外線を駆使して暗闇を突き進むシーンは個人的におしっこちびりそうになった『コンジアム』以来のドキドキだったな。

どうやら世間的な評価は低いようだけど、ホラーをたくさん観てきた人ほどこの面白みはわかってもらえるのではないだろうか。

精神的に訴えてくる「嫌な恐怖」が常にただ漂いながら、キャラクターの持ち味でコメディを観たかのような後味の良さ。もちろん、ちゃんと怖い。

ラストの展開は『キャビン』的なわちゃわちゃ感が見えて最高に好きな締めくくりだったし、世間の評価など気にせず観てほしい。

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いやーな不穏な空気が漂うホラーといえば。

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