映画『アンキャニー・不気味の谷』あらすじ
19歳でコンピューター科学と機械工学の学位を取得したデイヴィッド・クレッセンは、MIT卒業後、個人の天才科学者に対して投資を行うキャッスルの誘いを受け、世間から隔離された“ワークスペース18”で独自の研究を行ってきた。彼が10年に渡り作り上げたのは、人間とほとんど見分けがつかない人型人工知能のアダム。その成果を世間に公表すべく、キャッスルは女性記者ジョイに、1週間に渡る独占取材を依頼。彼女はアダムを開発したデイヴィッドの才能に驚きつつも、その傲慢な態度に嫌悪感を示す。だが、次第に彼の素朴さに好意を抱き始める一方で、アダムは次第に不可解な行動をとり始める・・・。(TSUTAYAより)
映画『アンキャニー・不気味の谷』感想
パッケージが超ダサいSF作品『アンキャニー・不気味の谷』。
その見た目からして、AIと人間との争いを描いた荒いCG満載なB級作品かと思いきや、
終始不気味に静かに展開する恋愛要素強めなSFサスペンスでした。
その不気味さは『エクスマキナ』、恋愛要素は『スプライス』を想起させる、
なんて書くと二番煎じの様ですが、きちんとオリジナリティある展開もあってめっけもんでした。
AIに不要な“食事”機能を搭載していたり、デヴィッドとアダムそれぞれの『主目的』のミスリードもうまく会話や映像に盛り込んでいるし、
ラストのどんでん返しはこの手のSFが好みの方は大体察しがつくと思うのですが、
だとしてももう一度じっくり観たくなるキャラクターの妙。
アダムが用意していた「サプライズ」が明かされるエンドロールの狭間では、
女性ならきっと心が凍りつくに違いない。
正直後味は良くないし、派手な演出もないのだけれど、じわーっと尾を引く面白さ。
パッケージの見た目に騙されず、観て欲しいなぁ。
コメント