映画『サマー・インフェルノ』あらすじ
山奥のキャンプ場を舞台に、凶暴化する症状が出たり消えたりする感染病に冒された若者たちの運命を描いたパニックスリラー。明日から始まる子どもたちのサマーキャンプの準備のため、山奥のキャンプ場にやって来たウィル、アントニオ、ミシェル、クリスティら4人の指導員。やがて、突如としてアントニオが血を吐き、奇声をあげながらウィルに襲いかかる。クリスティとミシェルはその場を逃げ出すが、今度はミシェルが凶暴化してしまう。クリスティとウィルが協力してミシェルと戦っていると、ミシェルは突然、何事もなかったかのように平常心を取り戻す。安心した矢先、今度はクリスティが凶暴化し……。(映画.comより)
映画『サマー・インフェルノ』感想
80点
今回ご紹介するのは、みんな大好き感染パニックもの!
この鬱々とした日々のストレスをぶっ飛ばすには最適な作品を紹介するよ!
サマーキャンプの準備のために森の中にやってきた若者たちが、突如凶暴化し人を襲い始める・・・という一見B級映画にありがちな設定だけれども、実は一癖ある作品が『サマー・インフェルノ』。
何が一癖あるかというと、凶暴化するのは一定時間のみなんです。
期間限定で凶暴化しちゃうよ!ってね。
つまり、一度感染して非人間のようになってしまった人物も、時間が経てば何事もなかったかのように元通りになっちゃいます。
この設定、既視感あるなと思ったら、ウォーキングデッドのグレン役でおなじみスティーブ・ユアン主演の『Z inc.』じゃないですか。
感染中に犯してしまった犯罪(殺人含む)は罪に問われないという法律から、感染している間に上司を殺しに行くというストーリーで、グロ描写もあり、スピード感もありでとっても痛快な作品でしたね。
一方、同じような「期間限定感染もの」でありながら、『サマー・インフェルノ』はスピード感はあるけども、痛快と言うよりはちょい胸○ソもの。
なんてったって登場人物の一人であるお嬢様のクリスティがわぁわぁ叫ぶわ空気読めない発言するわで、もろ嫌われ役要因。
そもそもキャンプにワンピースを持ってくる時点で、同性としては冷たい目線を送ってしまいますね。
耳障りな彼女の存在だけでうんざりされる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、彼女も次々感染する内の一人なんですが、感染が終わった後、襲われる側になる瞬間に誰しもが心の中で「ざまぁ」と感じざるを得ないでしょう。
さらにラストにはあんなことになっちゃって(ネタバレになるので自粛)。
だから決して作品全体が胸○ソなわけではありませんので、安心してご鑑賞ください。
全体的に暗い雰囲気の作品ではありますが、感染中の記憶がないが為に自分が襲った遺体を見て「あれ、この人どうしたの!?俺がやったの!?」と毎回なるシーンはわざとらしさもありながら、しっかりギャグ要素となっており、私個人的はお気に入りなのです。
それは「一定期間の感染」だから生まれる面白さでもあり、次々と感染者と非感染者が入れ替わるスピード感はさすが『REC レック』のスタッフが集結してるだけあるなぁと思いましたよ。
少しだらけがちな中盤でも飽きずにみれちゃいましたからね。
なぜ感染が広がったのか?そもそも何から感染したのか?
それを詮索していく過程も面白かったですし、最後、キャンプに来る予定だったキッズだちに訪れる恐ろしくも美しいシーンは『悪魔のいけにえ』のラストシーンにも匹敵するんじゃないかと思えるくらい必見です(完全に言い過ぎ)。
よくある感染ものに飽きた方、かき乱し系女子をギャフンと言わせたい方、ただただストレスを発散したい方、ぜひぜひ『サマー・インフェルノ』ご覧くださいませ!
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●「クリスティ」という名前で思い出すのはこの映画。
主人公がクリスティなんだけど、こっちの女の子はバンバンに戦ってくれるヒーロータイプ!
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