映画『ゆれる人魚』レビューとイラスト

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映画『ゆれる人魚』感想

75点

こんちゃ!

最近は赤子がお昼寝している最中に映画を観るのが日課のアサミヤです。

(抱っこしてないと寝ないので、私の胸で健やかに眠る赤子を抱きながら血みどろの作品を見まくっています)

 

今回はなんとなく前から気になっていた『ゆれる人魚』を観てみました。

全く前情報なしで観たんですが、実はミュージカル作品だったことに驚きつつ、エログロ仕立てのおとぎ話の世界観にお腹いっぱいになりました。

 

人魚の美人姉妹が人間界で、それもストリップショーに出演しながらの生活を始めるというだいぶ捻った構想ではあるものの、人魚の姉シルバーがベーシストに恋をして、とある決断から声を失うという流れはアンデルセンの『人魚姫』そのもの。

しかし、美しく清らかな世界観を求める人は安易に観るべからず。

人魚の下半身は見るからに生臭そうなリアル魚類だし、シルバーが声を失うきっかけになる手術が結構エグい。

ミュージカル仕立てにしているから少しテイストは軽くなっているけれど、それでもやっぱり鼻にまとわりつくような生臭い空気感が漂う絵面はグロテスク。

私は見始からずっと胸焼けしてました。

それに登場人物全員のバックグラウンドが全く描かれないため、誰一人として感情移入できない。

ひどい経験をするシルバーにさえ、全く同情できなかった。

でも、その潔いくらいの描写の欠落が、おとぎ話としてのストーリーテリングにはぴったりなのかもしれない・・・ね。

個人的には姉妹を母のように見守るクリシャが好み。

角ばった輪郭におさまる柔和な眼差しがアンバランスで、彼女たちを愛そうとしながらも不安を隠しきれない感じがまたセクシーなんですよ。

姉妹よりOPAI大きいしね(そこ)。

 

個人的には気持ち悪さを感じながら鑑賞しましたが、悲しいおとぎ話を読んだ後のような静かな余韻を味わうことができました。

ダークファンタジーが好きな方、それでいてグロ耐性がそこそこある方、美しいおとぎ話には飽きた大人の方におすすめです!

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