映画『ホテル・エルロワイヤル』レビューとイラスト

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はじめに

こんちゃ!アサミヤです。

とってもお久しぶりの記事になってしまいました。
みなさまお元気にされているでしょうか。
私は絶賛子育て中で、絶賛寝不足中です。

なかなか泣き止まない赤子をあやしながらも、時間を縫って映画を観てはいるのですが、レビューを書く時間と体力がありませんでね。

今までのちゃんとした(ちゃんとしてはないかもだけど)形式でのレビューや気合いの入りまくった一枚絵を描こうという気力がわかないままにダラダラと時間が経っていました。

いやぁ、子育てがこんなに大変だとはね。

それでもイラストは描きたいし、せっかく観た映画も観っぱなしじゃもったいない・・・

ということで、とっても気の抜けたイラストとレビューで映画をご紹介していこうと思います。

許してね。

『ホテル・エルロワイヤル』感想

90点

とあるホテルに集まったさまざまな事情を抱えた男女の群像劇。
神父や歌手、セールスマンにホテルマン、謎の美女・・・

本来なら絡み合うことのない人物たちがホテル「エルロワイヤル」にたまたま宿泊したことから、物語は複雑に交差し始める、というまさしくグランドホテル形式の作品。

前半はロビーに一堂に会した宿泊客たちの会話劇が中心で、「この作品、本当におもしろいのか?」と心配になる程スローなテンポで進んでいくんだけども、登場人物たちの本来の姿が露わになっていくその後の展開との緩急は、さすが『キャビン』の監督。

特に人の領域にずかずかと踏み込んでくる憎まれ役のセールスマンが実はFBIで、上からの命令に逆らってまで人を助けようとするいい奴だった・・・のにいきなり銃で撃たれるという驚きの展開から加速度的に面白くなる。

さらに面白ポイントは、なんと言ってもチャールズ・マンソンそのものの宗教かぶれのやばい奴であるソーことクリス・ヘムズワースの存在。

同監督の『キャビン』では残念な役(逆においしい)を演じていたけれど、今回もクセのあるキワモノを演じていて、ある意味監督に愛されているんでしょうか。

場を乱しまくる空気読めない暴走人間なのに、抑えきれないセクシーさにカリスマ性を感じずにはいられないキャラクターは一見の価値あり。

他にも『フィフティ・シェイズ』シリーズのダコタ・ジョンソンの妖艶さやグサヴィエ・ドランの無駄遣いなど、見るべきポイントがたくさんある良作でした。

あっ、もちろんストーリーもめっちゃおもしろいよ。

すごく閉鎖的な話なのに、ここまで面白く仕上げるのは、何度も言うけど前後半で全く別の話になる『キャビン』を撮った監督だけあるわね。

群像劇が好きな人、クリス・ヘムズワースの筋肉美と変なダンスを拝みたい人、必見です。

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群衆劇の傑作ですよ、これは。

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