ほら、言わんこっちゃない。映画『FEAR 信じれば、終わり』(2023)レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

デオン・テイラー監督最新作
パンデミック後の世界を舞台に、閉ざされたロッジで巻き起こる”恐怖”を描くサイコホラー(ソニーピクチャーズより)

あらすじ

世界的なパンデミックを経験した1年後。友人たちは人里離れたタホ湖近くの山間の町を訪れ、歴史ある“ストロベリー・ロッジ”に滞在する。誕生日や仕事の成功を祝い、リラックスした楽しい週末が、突然悪夢へと変わる。ロッジの恐ろしい真実が徐々に明らかになるにつれ、彼らは生死の狭間に追い込まれていく…。(ソニーピクチャーズより)

キャスト

監督: デオン・テイラー

出演:ジョセフ・シコラ
   アンドリュー・バチェラー
   イド・ゴールドバーグ

感想

世界的にウィルスによるパンデミックが起こった後、収束に向かう中で久々に友人たちと集まったロムと彼女のペニー。

彼らが訪れた古いロッジにはある真実が隠されていて・・・。

という、導入からいかにもなB級ホラーなストーリーだけれども、海外ホラーあるあるの「宗教色強い系」でした。

悪魔が出てくる時点でどうしてもキリストや聖書が絡むのはしょうがないんだけど、「信仰」というワードが出てくるとちょっとね、純日本人の自分からすると引けてしまう部分もあり。

だけど、今作は「恐怖を信じるな、それを信じれば真実になるぞ」という、信仰のない人間でもグッとくる”お説教“だったし、友人たちで焚き火を囲んで怖いものを1人ずつ告白したらそれが実際に襲いくるという単純明快な作りで優しい宗教ホラーでした。

映像の安っぽさもないし、俳優陣の質が良く、ラッパーとして活躍するアンドリュー・バチェラーや『シャッター アイランド』などにも出てるジョセフ・シコラが出ていて恐怖と対峙する姿に説得力ありましたね。

後半に出てくる悪魔の、体にまとわりつくように黒い物体がうねうね〜ってなってるデザインが不気味で良きでした。

悪魔だけでなく、ロッジに閉じ込められた人間の疑心暗鬼が膨らんで仲違いしていく恐怖も描かれていて、コロナパンデミックをベースとしたホラーとしてはよくできていましたよ。

悪魔系ホラーや逃げ場のないロッジで巻き起こる人間ドラマがお好きな方はぜひ。

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アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は20時半就寝4時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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2023年公開作品ホラー
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