「思ってたんと違う」が快感なカルト映画『映画検閲』レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

1980年代のイギリスを舞台に、当時「ビデオ・ナスティ」と呼ばれた、低俗・暴力的との烙印を押された作品に対する検閲を題材に描いた心理ホラー。検閲のために過激な映像を見続けていた主人公が、次第に現実と妄想の境を見失っていくさまを描き、サンダンス映画祭やシッチェス・カタロニア国際映画祭など各国の映画祭で上映されて注目を集めた。
主人公イーニッド役は「聖なる証」「キャッシュトラック」などにも出演しているニアフ・アルガー。これまでに短編映画を多く手がけ、長編映画はこれが初監督となるプラノ・ベイリー=ボンドが監督・脚本を務めた。「カリコレ2024/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2024」では「映画検閲官(仮題)」のタイトルで上映された。(映画.comより)

あらすじ

ビデオ・ナスティに対する論争が巻き起こっていた1980年代のイギリス。映画検閲官のイーニッドは、それが正しいことだと信じ、暴力的な映画の過激なシーンを容赦なくカットする毎日を送っている。その揺るぎない姿勢で周囲から「リトル・ミス・パーフェクト」と呼ばれている彼女だったが、ある時、とあるベテラン監督の旧作ホラー映画に登場するヒロインが、幼いころに行方不明になり、法的には死亡が認められた妹ニーナに似ていることに気が付き……。(映画.comより)

キャスト

監督:プラノ・ベイリー=ボンド

出演:ニアフ・アルガー
   マイケル・スマイリー
   ニコラス・バーンズ

感想

映画検閲に務める女性を主人公とした世にも珍しいサスペンスホラー。

こちら公開当時から映画好き界隈で話題になってたので期待して鑑賞したのですが、個人的にはドツボ!!!

なのに世間の評価はいかがですか!!

「こんなんやと思わんかった」「何を見せられとんや」なんてお声もありますが、いや、その裏切りこそが映画の醍醐味やないか、と私は面白くて仕方なかったのですよ。

映画検閲のために日々残虐映画に目を通すイーニッドが失踪した妹に似た女性をとある作品で見たことから狂気の世界に入り込んでいく・・・っていう大筋のストーリーなんですが、一見人探し系サスペンスかと思いきや検閲によって現実と虚構の境目がなくなっていくカルト的ホラー要素が強いので、「なんじゃこりゃ」ってなった人がいるのも確かに頷ける。

だけど、80年代ホラーへのオマージュや愛が詰まりまくっていて、ホラー好きには刺さるに違いない作品なのです。

検閲のための試写室や鬱蒼とした森という終始暗い舞台や主人公の表情がより一層観る者の心にも影を射しながら、虚構の世界へと疾走するラストに爽快感さえ覚える、これぞカタルシス!!

血まみれ映画好きは絶対に観るべし!

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