概要・あらすじ・キャスト
概要
原始宗教息づくスコットランドの離れ小島を舞台に、行方不明となった少女捜索に訪れた中年警部と、奇妙な島民の姿を描いた異色ホラー。ケルト人の民族学的風習に裏打ちされた怪しくもどこかのどかな物語をミステリー、ホラー、ポルノ、ミュージカルなど様々な要素を混じえて描く。全編を彩るフォークソングも聴きどころ。（映画.comより）
あらすじ
スコットランド警察に勤めるニールは、行方不明になった少女を捜すため、とある島を訪れる。そこで彼は島民がキリスト教普及以前のケルト的宗教生活を送っていることを知る。キリスト教徒のニールは島民の特異な風習に嫌悪感を抱きながらも捜査を続けるが…。（Filmarksより）
キャスト
監督：ロビン・ハーディ
キャスト：エドワード・ウッドワード
クリストファー・リー
ダイアン・シレント
感想
『ミッドサマー』の原点とも言えるカルト映画『ウィッカーマン』を今更ながら鑑賞いたしました。
この時代のカルト映画と呼ばれるものは大体荒唐無稽だったり、ぶっ飛んだ内容ながらものすごい推進力でなぜか惹きつけられるものが多いんだけれども、今作は意外にもサスペンス要素が強くて普通に面白かったのです。
捜索願いが出されている少女の調査のため、孤島にやってきた巡査。
少女のことを知らないと初めは突っぱねる島民たちだったが、島で信仰されている宗教の儀式に関連していることを突き止める。
本作の見どころだと思っていた奇祭よりも、巡査や少女の行く末に引き込まれる、意外にもしっかりしたプロットだった。
もちろん、裸で行われる儀式や町中で平気でオセッ○スされる住民たちの、「常識」を持った我々からしたら奇行とも思える姿には度肝を抜かれる。
キリスト教以前の宗教が復活してる孤島では、それが当たり前なのだ。
だけど、結婚するまでは童貞を貫く巡査の聖人とも思える潔癖で異教徒を許そうとしない姿の方がより強調されていて、果て、どちらが正常なのか？と思えてくる。
巡査の行く末も、常識で考えるととても残酷だけれども、島民たちにとっては必要な行いで・・・
と思いたかったけど、燃え盛るアレを見ながら楽しげに手を繋いで歌う彼らはやっぱり異常だわ。
鳥肌立ちまくったし、炎と同化する夕焼けがもう眩しくて言葉を失った。
妙に抜けている牧歌的ソングもまた奇妙さを増していて、カルト映画と呼ぶにふさわしい名作。
ラストはまさしく『ミッドサマー』だったな。
あ、あとブリット・エクランド、とても美しかった。
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こちら、オカルティックなサスペンス作品。
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