映画『ブレインストーム』レビューとイラスト

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概要・キャスト

概要

ブレインストーム』(Brainstorm)は、1983年のアメリカのMGM/UA製作、監督ダグラス・トランブル、主演クリストファー・ウォーケンのSF映画。(Wikipediaより)

監督、キャスト

監督:ダグラス・トランブル

キャスト:クリストファー・ウォーケン,

ナタリー・ウッド

ルイーズ・フレッチャー

クリフ・ロバートスン

感想

人の体験を記録して他人に伝えられる装置「ブレインストーム」を開発したチームの一員であるマイケルは軍事利用されることを危惧する中、仲間であるリリアンの死をきっかけにあることに執着し始める。

1983年制作の今作。

何を隠そう1983年生まれの私。

もちろん携帯なんかないしVRなんて夢のまた夢、というかVRという概念なんてない時代。

そんな時代に頭に嵌める機械を通じて他人の体験を痛みや味までも経験できるという発想が素晴らしい!

途中から軍が絡んでくるからてっきり開発チームVS国家の壮大な闘いになるのか・・・と思いきや、急に「死後の世界をのぞきたい」という主人公の渇望にフィーチャーされる後半。

どうやらヒロイン役のナタリー・ウッドが撮影中に亡くなったということで、急遽内容を変更したらしい。

だから正直尻窄み感はあるのだけれど、今では当たり前となったバーチャルSEXやドローン的映像体験が描かれているのはやっぱり驚きだ。

そしてラストの死後の世界。

本当にこんな世界であればいいのに、と思わせる美しさ。

スタンリー・キューブリックのもとで『2001年宇宙の旅』でSFXを担当しただけある。

最後に一つ驚いたのは、開発チームのリーダーであるリリアンが研究室でもどこでもタバコを吸いまくっている姿。

いやぁ時代だなぁ。

古い作品を観る楽しみって、こういうジェネレーションギャップに触れらる点だよね。

ストーリー展開は少しだるみ気味のところもあるけど、ブレインストームによる擬似体験と実際の体験とは画角を変えていたり、最初は馬鹿デカかった装置が徐々に小さくなっていく過程など監督のこだわりは胸熱。ぜひ。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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