映画『ハロウィンKILLS』(2021)レビューとイラスト※ネタバレなし

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映画『ハロウィンKILLS』概要・あらすじ

概要

ハロウィン KILLS』(ハロウィン キルズ、原題:Halloween Kills)は、2021年公開予定のアメリカ合衆国のスラッシャー映画。監督はデヴィッド・ゴードン・グリーン、脚本はグリーン、ダニー・マクブライド、スコット・ティームスが務める。2018年の『ハロウィン』の続編であり、「ハロウィン」フランチャイズの第12作目。(Wikipediaより)

あらすじ

ローリーが仕掛けたバーニングトラップから生還したマイケルは、過去を背負う町ハドンフィールドでさらなる凶行を重ねる。その恐怖に立ち向かいブギーマンと戦う者がいる一方、恐ろしさのあまり暴徒と化す者も現れ、ハドンフィールドは混沌としていく。(映画.comより)

映画『ハロウィンKILLS』感想

今回のブギーマンは一味違う!殺(や)って殺って殺りまくる!

さぁ、レザーフェイスと一二を争う被り物キラー界のプリンス、ブギーマン主演『ハロウィン』シリーズの初レビューですよ。

プロフィールでB級好きを公言しているにも関わらずハロウィンシリーズ未見という私なのですが、ブラムハウス版『ハロウィン』3部作の1作目から予習し、新作であり3部作中2作品目となる『ハロウィンKILLS』を観に行ってまいりました。

一作目と比べると、ブギーマンの活躍がとってもとっても目覚ましい。

前作でローリートラップによって火の海に放り込まれたブギーマンでしたが、そこから救ってくれた消防隊員たちをまずは皆殺し(11人!)。

その後次々住民たちを手にかけるのですが、その殺戮方法も一つとて同じものはありません。

ナイフで滅多刺しはもちろん、蛍光灯をぶっ刺したり、目ん玉つぶしたり。

彼なりの努力が伺えます。

そんな努力家であり極悪非道なブギーマンですが、遺体にかぼちゃや骸骨のマスクをご丁寧に被せて並べるというアーティスティックな一面には微笑みがこぼれてしまいました。

いやぁ、自分でも書いてて不謹慎だわぁって思いますが、あくまで映画ですのでね。

旦那に映画の感想聞かれて「たくさん人が死んだよ!」って答えたら「ひどい・・・」って残念そうに言われて私もなんだか残念な気持ちになりましたが、いいんです、映画なんだから。いんだよ。

今作のいいとろころを挙げるとすれば、以上でしょうか。

えっ!?ってお思いでしょうが、ラストのローリーによる「恐怖」についてのモノローグやブギーマンの「神格化」が過剰な演出に思えてちょっと冷めてしまいましてね。

町全体をブギーマンの恐怖が包み込み、暴走化する集団心理ってのも説教くさくてなんだかねぇ。

最終的に怖いのは人間だよね、っていうのは、こういうスプラッターホラーには余計なものに思えまして。

まぁ次作が完結編ですから、因縁のブギーマンとローリーの物語を有終の美で終えてくれればそれで良し。

あ、もう一つ良かった点を忘れていました。

音楽です。

『ハロウィン』シリーズを観たことがない人でもなんとなく耳にしたことのある不穏な音階。

あれが流れるオープニングシーンも良かったですし、ラストシーンも否応なくテンション上がりましたね。

DVD化されたらぜひヘッドフォン付けて音をダイレクトに聴きながら観たいものです。

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アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は20時半就寝4時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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