シリーズ最高の終焉迎える。映画『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章』(2014)レビューとイラスト

スポンサーリンク

概要・あらすじ・キャスト

概要

「史上最恐の劇場版」での出来事から1年半後。
異世界に飲み込まれた工藤と市川の消息は、依然として掴めなかった。
そして、新宿上空に突如出現した謎の《巨人》。
現世に残された田代は、工藤と市川を救うために調査を続けるが…。

ニコニコ動画では30万人が熱狂し、「劇場版」は満員御礼の大ヒットを記録! 「口裂け女」「グロテスク」の白石晃士監督が放つ前代未聞のホラーシリーズ、がついに最終章!!(ALBATOSより)

あらすじ

「史上最恐の劇場版」での出来事から1年半後。異世界に飲みこまれた工藤と市川は、今もまだ行方不明となっている。そしてそれと同時に、突如新宿の上空に出現した《巨人》。政府当局が調査した結果、危険性は無いと判断され、現在はその異様な存在を無視して人々は生活を送っている。一方、ひとり現世に残された田代は、《巨人》の謎を解明し、工藤と市川を救い出すために調査を続けていた。そして、都内各所で発見されている不気味な人形が《巨人》に関連していると推測するが、決定的な証拠までは辿り着けずにいた。そんな田代の前に、“ある男”が現れるが…。(ALBATOSより)

キャスト

監督:/白石晃士

出演: 大迫茂生
   久保山智夏
   宇野祥平

感想

制作会社のディレクター工藤とアシスタント市川が視聴者から送られてきた恐怖映像の真相に迫る『コワすぎ!』シリーズの最終章。

心霊に物理的暴力で立ち向かおうとする工藤Dと威圧的な彼に怯まずツッコミを入れる女性アシスタント市川、2人のやりとりが時に夫婦漫才みたいで大好きなんですが、前作『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』で行方不明となってしまった2人。

彼らを追うカメラマンの田代がメインで進む前半、要となる2人がいなくてどうなるんだ・・・と不安でしたが、田代の前に現れる謎の男によってその不安は払拭されるのであります。

謎の男とは、白石監督作品『殺人ワークショップ』で殺し屋として出ていた江野祥平(宇野祥平)。

時空が歪んでしまった世界で、田代に力を貸すべく現れたのです。

こてこての関西弁や横柄な態度、それでいてチラリと垣間見える自然な優しさ。

『殺人ワークショップ』での役そのもので、白石監督ファンにはたまらないクロスオーバーに歓喜。

2人を助けるためにはミッションをクリアせなあかんねん、と田代に4つの課題を出し、テレポーテーションを繰り返す江野。

もうその時点でSF感満載ですが、正直今作はホラー作品というよりは和製『インターステラー』と言ってもいいほど時空歪んでます。

恐怖度は低めだけど、伏線回収系のSFが好きな人にはたまらないし、ミッションをクリアするというゲーム性からスリラー要素もありつつ。

シリーズ史上一番濃度の高い内容になっています。

今作を鑑賞する前に『殺人ワークショップ』を観ていた方がずっと興奮度は上がるはず。

宇野祥平、本当いい俳優さんだなぁ。

そして工藤と市川って本当にいいコンビだなぁ、とグッと実感できる感涙必死のラスト。

シリーズ未鑑賞の人はぜひここまでたどり着いてほしい。

こちらもおすすめ

まずは一作目から。

コメント

タイトルとURLをコピーしました