こんちゃ!アサミヤです。
『Z.inc』『ザ・バトル』に引き続き、「未体験ゾーンの映画たち 2018」の『ゾンビレックス』を観てきました!
あらすじはこちら↓↓
隕石の衝突による電磁パルスの影響で、アメリカ中の電子機器が使用不能になった。砂漠のど真ん中で立ち往生した国民軍の兵士たちと4人の若者は、政治テロリストにしてマッドサイエンティストであるウォジック・ボーグ博士の秘密施設にたどり着く。やがて彼らの前に、科学の力で生み出された殺人兵器、ゾンビ恐竜「Z-REX」が出現。獰猛なゾンビ恐竜は1人また1人と人間たちを襲い、ゾンビ化させていく。
”ゾンビレックス”と言うだけあって、”恐竜ゾンビが出て来るんだ!”とゾンビファンも恐竜ファンもワクワク大喜びでしょうが、
もちろん、そんな期待は大裏切です。
ゾンビ恐竜は一体しか出てこないし、
今回も『ゾンビ学』の著者である岡本先生と映画を観させて頂いたんですけどね、はっきり言いますよ。
時間を無駄にしたい方だけ観て下さい。
鑑賞後に先生と感想などをお話しする時間はとっても有意義である反面、鑑賞中の”無駄な時間過ごしてるなぁ”という煩悩が半端ない。
何より驚いたのは、開始5分経たずして、前の席のおっちゃんがイビキをかき出したこと。
リアルに映画館に響き渡る大きなイビキを体感するなんてこと、このご時世ございますか?
まるで60年代のグラインドハウスにいるかのような気分を味わえましたよ。
そういう貴重な体験ができたことには感謝。
『ゾンビレックス』ツギハギだらけな内容
B級にありがちなことですが、「ここ、こうしたらおもろいのに!」と思うこと、多々ありますよね。
『ゾンビレックス』は5分ごとにありました。
そのクリエイティブな思考が邪魔して物語に集中できないからなのか、はたまた作り手が悪いのか、本当に内容がツギハギだらけでついていけない。
軽いあらすじ書いておくけど、砂漠に旅に来ていたおバカ学生4人と、 同じく砂漠を移動していた軍人5人が、隕石が落ちてきた影響で車が動かなくなり、さまよった挙句、砂漠のど真ん中に位置するマッドサイエンティストであるボーグ博士の研究所にたどり着くんですよ。
※バカ学生4人↓↓
※軍人↓↓
何がマッドなサイエンティストかと言うと、一度死んだ生き物を生き返らせる研究を行っていて、なんと恐竜までも蘇らせちゃうんですな。
※完全にイカれた後、イモータン・ジョー化するボーグ博士↓↓
蘇った生き物は一応ゾンビという設定。
研究所に迷い込んだバカ学生とバカ老人(『ザ・ホード』に出てくる”ベトナム帰還兵の老人”的な無駄にテンション高い系)を引き連れた軍人がゾンビ恐竜に襲われ、そして襲われて傷を負った人間はゾンビ化するという超展開に、ボーグ博士の”今まで冷たくされてきたけど、世界中にゾンビウィルスを撒き散らして自分の名前を刻むんだぁ”と厨二的な発想によりロケットが各都市に発射されて見事に絶望的終幕を迎える、というお話。
学生や軍人の存在も、最終的に”彼らは何でこの研究所にいるんだ?””彼らに何をさせたかったんだ?”と疑問符が浮かんだまま終わります。
唯一理解できたのは、作り手が好きなものを盛り込んでるな、ということ。
例えば『ジュラシック・パーク』とか『スター・ウォーズ』とか『マッド・マックス』とか。
オタクな感性は映画好きにとっては共通する部分なので、理解はしてあげよう、とどこか優しい眼差しになってしまうことは確かである。
『ゾンビレックス』恐竜映画でもゾンビ映画でもねぇ
これ言ったら終わりだと思うんだけど、まず”ゾンビ”である必要なはなかったなんじゃね、と思うんだわ。
”恐竜ゾンビ”っつうぐらいなんだから、複数体の恐竜が顔や体ドロドロにさせて人間に襲いかかるのかと思いきや、あぁ見事に一匹。
それもただ目が赤いだけ。
※初回登場時は目が緑↓↓
ご一緒した岡本先生曰く、「ゾンビにした方が、頭数を揃えなくても、たった一匹だけで死なずに戦ってくれるから」だろうということだったのですが、とにかく予算がなかった末の苦肉の索だったんでしょうな。
恐竜がたった一匹だとしても、ボスキャラ的にめっぽう強かったら私は文句は言わなかったんですけどさ。
普通に軍曹と素手でファイティングして負けてるからね、恐竜が。
一度死んでるとは言え、Tレックスですよ?
軍曹に殴られた後、上の画像のような緑のEyesから、覚醒したかのように赤のEyesに変わるという描写があるんだけど、
肝心のBodyはそのまんまだから、何の変化も感じられず、
見てるこっちも「きたきたぁー!ゾンビレックス最強フォーー!」ってならないし、結局銃で撃たれまっくて終焉を迎えるという虚無感。
恐竜好きにもゾンビ好きにも、私から平謝りしたいくらいだよ。
こんな映画紹介してごめんよ。
B級って、結局楽しんだもん勝ち!
なんだかんだ言いましたけども、どんな駄作でも楽しんで観るのが一番だなぁって、結局思うんですよ。
今は見れなくなっちゃってるけど、公式のInstagramにみんなで楽しそうに撮影している写真が挙がってて、「そんなに映画作りがすきなの?仕方ないわねぇ」と母の目になってしまう。
そんな楽しそうな作り手見ると、なんだかんだ言って許しちゃうんだよね。
みなさんも、万が一何の誤りか間違って見てしまったとしても、憤慨せずどうか優しい心で見守って欲しいと、B級映画保護委員会(今勝手に発足した)の私は思います。
でも堂々と言っていいよ。
「金返せ」って。
『ゾンビレックス』がお好みの方はこちらもおすすめ!
★同じく超B級を観たい方だけにおすすめしたい。
コメント
[…] もう苦行でしかなかった!!! なんてったって、監督は『ゾンビ・レックス』のミルコ・デイビスですからね。 […]
[…] もう苦行でしかなかった!!! なんてったって、監督は『ゾンビ・レックス』のミルコ・デイビスですからね。 […]