あなたも巻き込まれるかもしれない恐怖『トリハダ ‐劇場版‐』(2012)レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

日常に潜む狂気や恐怖を描いたホラー作品で、2007年に放送された第1作「トリハダ 夜ふかしのあなたにゾクッとする話を」を皮切りに、09年までにシリーズ計6作が放送されたオムニバスドラマの劇場版。(映画.comより)

あらすじ

家電メーカーのコールセンターに務めるひかりは、製品に無関係な文句をつけてくるクレーマーにもひたすら謝り続ける、地味で真面目な社員。しかし、上司の中村と不倫中という大きな秘密を抱えていた。ある日、中年女性のクレーマー対応に疲れて帰宅したひかりは、隣に住む住人の名前がクレーマーと同じであることに気がつき……。(映画.comより)

キャスト

監督:三木康一郎

出演:谷村美月
   木南晴夏
   佐津川愛美

感想

あなたの町でも密かに起こっているかもしれない恐怖。

幽霊が出てこないのに「やだなぁやだなぁ」が味わえるオムニバスドラマだ。

谷村美月の話をメインに各話がうっすらと絡み合っていて、ヒトコワというよりは狂気じみた世界が楽しめる。

特に「異常な愛情と執念の6日間」はストーカー女を演じた笹野鈴々音さんの存在感もあって一番不気味。

彼女の圧倒的優勝で他の話が薄れるほどなんだけど、主軸となる谷村美月の薄明美人さも惹きつけられる。

どうして彼女はあぁも悲恋な役が似合うんだろうねぇ。

今作は全くもって善良な(知らんけど)一般市民がある日突然人の狂気に勝手に巻き込まれ、最後は生死を彷徨ったり精神を病むようなことにすら陥るのだ。

これってあながちフィクションの出来事ではない。

いつだって人は他人によって人生を狂わされる。

ちょっと誇張しすぎな狂人たちが出てくるけど、エンタメだからとあなどっちゃあいけない。

実際善良に見える人ほど狼の皮を被ってんだから。

お化け的恐怖が苦手な人も楽しめるホラー。ゾクっとしたい夜にぜひどうぞ。

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幽霊より人間の方が怖いんだもん。

アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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