映画『フューリーズ 復讐の女神』概要・あらすじ・キャスト
概要
殺人ゲームに強制参加させられた女性たちの恐怖を描いたスラッシャーホラー。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。(映画.comより)
あらすじ
ある夜、ケイラは友人マディとともに何者かに拉致される。棺桶のような箱の中で目を覚ましたケイラは、森の中で朽ち果てた死体を発見。悲鳴を上げた彼女のもとに、同じようにこの森へ連れてこられた2人の女性が駆け寄ってくる。そこへマスク姿の殺人鬼が次々と現れ、女性たちを惨殺。そして女性が殺されると同時に、1人の殺人鬼の頭が爆発する。不可解なルールに翻弄されながらも、マディを探し出して一緒に脱出するべく奔走するケイラだったが……。(映画.comより)
キャスト
監督
トニー・ダキノ
キャスト(役名/俳優名)
ケイラ:エアリー・ドッズ
シーナ:テイラー・ファーグソン
ローズ:リンダ・ゴー
マディー:エボニー・バグランズ
映画『フューリーズ 復讐の女神』感想
82点
みなさま、こんにちは。
今回ご紹介するのはオーストラリアとアラブ首長国連邦共同制作のB級作品『フューリーズ 復讐の女神』です。
この作品を見た経緯をさくっと書いておきますと、最近になって一年放置していた小島秀夫氏の最新作PS4のオープンワールドゲーム『Death Stranding/デス・ストランディング』をやっとクリアしましてね。
息子をおんぶしながら昼寝させる間にちょこちょこプレイしていたんですが、クリアした後も2巡目に入って配送業を楽しんでいたんですが、この時間を映画を観る時間に当てたら溜まってた観たい作品を消化できるのではないか・・・と思いまして。
息子がおんぶで寝つくまでの2、30分の間の時間を使って映画の触りだけでも鑑賞し、夜にまた残りを鑑賞し、それでも観切れなかった分は翌日の昼寝タイムにまた鑑賞し・・・と、子育てで中々消化できない映画を無理やり鑑賞することにしたのです。
絵を描いたり本読んだりもしたいし、それこそゲームもしたいし・・・そうなると日中息子といる時間以外で映画を消化しようとすると、2、3回に分けて細切れに鑑賞するしかないのです。
もはや映画ではない、ドラマの観方だな。
邪道だと言われようが仕方ないじゃない。
と言うことで、この『フューリーズ 復讐の女神』も80分ちょっとという短い作品ながら、4回に分けて鑑賞いたしました。
こうも毎日のように再生してると、どんなB級でも「私この作品のことよっぽど好きなのかな」って勘違いしてきますよ。
実際今作は殺人者側であるマスク人間の造形やゴア表現の作り込みが素晴らしくて、何となくで再生した割にはとても良いB級でした(あくまでB級)。
軽いあらすじを書いておきますと、ある日突然拉致されたケイラが目を覚ますと、森の中で狩る側と狩られる側に分かれてのサバイバルゲームに参加させられてた。
一緒に捕まった友人マディを探す中で同じく狩られる側である女性たちと出会い、あるルールに気付き脱出を企てる・・・という、理不尽サバイバルゲーム作品です。
今作の素晴らしい点が先ほども挙げた、狩る側の人間が被るマスクの造形。
継ぎ接ぎの人間の皮を被っていたり、豚のお面だったり、木彫りのお面だったり。
まるでレザーフェイスや『13日の金曜日』のジェイソンなどを彷彿とさせる造形で、ホラーファンはより楽しめるビジュアルなのです。
彼らは一言も言葉を発しないのですが、決して最強なわけではなく、人間らしい生身の部分を持っているからこそより「何者なんだこいつら」感が増しててよかったですよ。
もう一つ面白いのが美女とマスク人間が実はペアになっていて、ペアである美女が死ぬとつがいのマスク人間が『スキャナーズ』よろしく頭部爆発という設定が斬新。
その為マスク人間はペアの美女を守るために別のマスク人間と闘うんですが、肉弾戦になってもつれ込む姿はずんぐりむっくりな感じで可愛ささえ感じてにっこりしてしまいましたよ。
そして今作最大の褒めポイントなのが、そこまで見せるかと唸らざるを得ないほどのゴア描写。
被害者である美女の美しいお顔をオノで丁寧に剥ぎ取っていくシーンを、これまたご丁寧にごまかすことなく見せてくれるサービス精神。
ちなみに私は偽物とわかっているゴア描写は「どうやって撮ってんだろう」と興味をそそられてガン見しちゃうのですが、たまたまそのシーンを観た旦那は「キモっ」と気分を害されておりました。
たぶん大多数の人がその反応をされるでしょう。
今作は痛々しいシーンをこれでもかと丁寧に描写してくれる点が素晴らしいのですが、だからこそ万人におすすめしにくいという非常に困った作品なのです。
正直低予算な為にキャストの魅力や脚本の出来が芳しくなく・・主役のケイラ役のエアリー・ドッズは彫刻のように美しいお顔なのですが、誤って人の首に鉈突き刺すわ順応性高すぎて置いてけぼり感食らうわでなんか勿体ない。
私的にマスク人間より全然ケイラの方が怖いわと思ってしまいましたよ。
ケイラよりも、行動を共にするローズ役のリンダ・ゴーちゃんは心に焼きついて中々離れてくれない強烈な存在感なので、ぜひ彼女に注目していただきたい次第です。
↑↑普段はめっちゃかわいいリンダ・ゴーちゃんだよ。
ちょっと残念な点も多く観られるB級ですが、ゴア描写は見応えたっぷり!
よくあるサバイバルホラーに飽きた方、ぜひご覧くださいませ。
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