『ジャスティス・リーグ』概要・あらすじ
概要
『ジャスティス・リーグ』(Justice League)は、2017年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。「DCコミックス」のスーパーヒーローたちが作品の枠を超えてチームを結成するアメリカン・コミック『ジャスティス・リーグ』(コミックは1960年初出)の実写映画作品で、DCコミックスの実写化映画作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品群として扱う『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズとしては第5作品目の映画でもある。
映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(以下『バットマン vs スーパーマン』)におけるドゥームズデイとの戦いから数ヶ月後の物語を描く。(wikipediaより)
あらすじ
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で描かれた、自らの命を賭して地球の危機を救ったスーパーマンの行動によって、人類への信頼を取り戻したバットマンが、迫りくる強大な敵に立ち向かうため、ワンダーウーマンとともに新たな仲間を探していく。そうして集まったのは、バットマン、ワンダーウーマンに加え、アクアマン、サイボーグ、フラッシュという、いずれも一筋縄ではいかない個性の強い超人たち。バットマンは彼らをまとめあげ、地球崩壊の危機に立ち向かわなければならないが……。(映画.comより)
『ジャスティス・リーグ』感想
90点
こんちゃ!アサミヤです。
今回は待ちに待った『ジャスティス・リーグ』のご紹介!
はい、簡単にまとめますと、金持ちバットマンが金をチラつかせて仲間を集めるって話・・・
ってのはもちろん嘘で、バットマンとその仲間たちが破壊王を倒すために立ち上がるって話ですな。
話の筋はとっても単純なんだけど、新たなるヒーローのフラッシュやアクアマン、サイボーグのご紹介が絡んだり、謎のパワーボックスの存在があったりと内容はギュギュッと濃縮されて観客を飽きさせない見事な作品に仕上がっておりますよ。
それ以外にも大きな見どころも隠し持ってるからね・・・・。
それは・・・
こっからいきなりネタバレになるので、もし知りたくないって方は劇場でチェックしてから読んでね!!
ずばり!!
前回『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で最後死したスーパーマンが蘇る!!
これ観てない方は絶対観といた方がいい!
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スーパーマンの死をきちんと胸に受け止めてから今回の『ジャスティス・リーグ』を観て欲しいのです。
そんで、蘇ったかと言うと・・・、マザーボックスの存在が肝なので順を追ってお話させていただきますね。
話は数千年前に遡ります。
惑星アコポリスからやってきたステッペンウルフは、超絶なパワーを持つ3つのマザーボックスを統一することにより地球を征服しようとしました。
しかし、アマゾン族とアトランティス族、そして人間によって撃退され、マザーボックスはそれぞれの世界に隠されることになりました。
それから数千年後、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でのスーパーマンの死を契機に、ステッペンウルフは再び地球征服を目論みマザーボックスを奪いに来たのです。
アマゾン族もボロボロにやられ、ワンダーウーマンとバットマンは新たなるヒーローをかき集めて破壊魔ステッペンウルフを再び撃退しようとするのですが・・・。
アマゾン族とアトランティス族が守っていたマザーボックスが奪われたことで危機が差し迫る中、強靭なリーダーが必要だと考えたバットマンは、人間界にあるマザーボックスのパワーを使ってスーパーマンを蘇らせることを思いつくのです。
見事に蘇ったスーパーマン!
ですが、記憶が戻らず精神的に不安定なスーパーマンと、バットマンやワンダーウーマンとのバトルが勃発!
このバトルシーンは迫力もあって見ものです。
その後、恋人のロイスにより無事記憶が戻り、スーパー無敵な姿で共に戦う姿にはスーパーマンが帰ってきたーーー!!という喜びで涙が出そうだったよ。
そんな見せ所もあり、本当に本当に面白い一作なんですが、最初は正直フラッシュはともかくサイボーグやアクアマンってなんぞ!
っていう気持ちがこの『ジャスティス・リーグ』への不安を高めていたんですよね。
知らんヒーロー出されても、どうせ端くれでちょこちょこ戦ってるだけやろ・・・と思ってたら・・・
出てきたヒーローみんな大好きになっちゃった!
日本のCMではフラッシュがメインのような編集のされ方だから、他のキャラはおまけ程度なのかなと思っちゃうんだけど、結構しっかりキャラ構築されていて、感情移入しやすい。
アクアマンは荒くれ者だけど、中身は結構かわいいキャラ(ワンダーウーマンに真実の縄をこっそり巻かれて、つい「お前はきれいで強いから仲良くなってもいい」的なことをぽろっといっちゃうところがメチャかわ)。
サイボーグは一度死んだものの、父の手により全身サイボーグとして蘇りながらも生きる意味を失うという闇を抱えている。
しかし、バットマンたち仲間と出会うことで生きる意味を見出していく。
新キャラの中でもピカッと光ってたのは、やはりフラッシュ。
アベンジャーズで言うところのスパイダーマン的立ち位置で、気弱ながらもお調子者で、暗くなりがちなDCの世界を明るく快活なものにしてくれている。
劇中でメキメキ成長していく姿に母性本能くすぐられるわ!!
そんな彼らがそれぞれの個性をしっかり生かしつつ、仲間として立ち向かっていく姿がパワフルで感動的!
そしてアクションがとっても見やすい!
ヒーローもののアクションシーンってクローズアップの画が多くて”今何が起こってんの!?”って感じで分かりづらいんだけど、『ジャスティス・リーグ』はちゃんと引きの画で見せてくれるから何がおこってるのかがすごくわかりやい。
たぶん、フラッシュの存在が大きいんじゃないでしょうか。
フラッシュの動きが早い為、動きを捉えるためにスローモーションが多用されてる。
さらに彼の導線上をカメラが移動し、長回しでアクション全体を写してくれるから今誰と誰が戦ってるとかすごくわかりやすいんです。
見やすく且つ迫力あるアクションシーンが素晴らしい!
もうこれだけ言えば十分かなって感じですが、個人的に面白ポイントがあったのでイラスト付きでご紹介!
よかったら読んでね!!
『ジャスティス・リーグ』ここに注目!
バットマンの顔芸ならぬ口芸
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で本格的にお披露目になった新バットマンのベン・アフレック。
はっきり言いますけど、『ダークナイト』シリーズのクリスチャン・ベールに比べると、体つきがむっちりしててお顔もぬぼっとしてておまぬけな感じが否めない。
私の中でのベンちゃん版バットマンは”無し”だなと思ってました。
だけど今回『ジャスティス・リーグ』を観ていたら、いつの間にかベンちゃん版バットマンに愛しさを感じていたのです!
なぜか考えてみたところ、『ジャスティス・リーグ』が『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に比べて軽快な出来だったから。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』はスーパーマンとの対立の為にシリアスな内容でしたが、今回は個性豊かな仲間で敵に立ち向かうケレン味の効いた作品。
その仲間たちのリーダーを務めるとあって、今まのシリアスなバットマンではなく、どこか愛嬌のあるベンちゃん版バットマンの方がすごくしっくりきてた。
これからどんどん新しい”みんなに愛されるバットマン”像が確立されていくんじゃないでしょうか。
特にバットマンに心惹かれたシーンが、蘇ったスーパーマンに「嫌々ワイのこと生き返らせたんか」って言われるシーン。
「いや・・・その・・・」ってマスクから出るお口をもごもごさせるバットマンがかわいいの!
まさしく顔芸ならぬ口芸ですよ!
ゴッサムシティの退廃的世界観が見事!
今回の『ジャスティス・リーグ』での魅力の一つが、バットマンの住むゴッサムシティの景観。
今までにないくらい”超ゴッサムシティ”なんですよ。
これまでの映画版バットマンシリーズだと近未来なゴシックパンクのイメージが強かったり、『ダークナイト』シリーズではCGを嫌うノーラン監督によりシカゴの街並みが実際に使われていたりと、コミックでのダークな悪の巣窟感があまり演出されてこなかったんですよね。
それが『ジャスティス・リーグ』では見事に原作に近い退廃的な空気感が表現されていてる。
オープニングのシーンからそのゴッサムシティを味わえるので、ぜひご注目下さい!
アクアマン、かっけぇ!
今回DC映画初登場のアクアマン。
海底帝国のアトランティスの王子でありながら人間に育てられた水陸両用超人です。
演じたのはジェイソン・モモア。
モモアってめっちゃかわええ!
彼はアメリカ州の先住民族の血を引くとあって、見た目はソー兄さんをもっとムサくしたようなザ・オトコ。
荒ぶれ者の性格と相まって強靭な雰囲気がすっごくかっこいい!
でも原作では金髪の白人なんですよね。
それはそれで色気あるけど・・・・個人的にはジェイソン・モモアのオトコ臭い色気の方が好き!!
ちなみにアクアマンの単体の映画も今後公開が控えてるので、楽しみですね!!
ゴードンがJ・K・シモンズ!?
今回劇中で一番びっくりしたのがゴードン警部の姿。
警察からも敵視されがちなバットマンを理解し、共に事件解決に挑むゴードン警部。
『ダークナイト』シリーズでは怪優ゲイリー・オールドマンが演じてますが、『ジャスティス・リーグ』ではなんとJ・K・シモンズが演じています。
最初にJ・K・シモンズが姿を現した瞬間、私の頭フリーズしまして。
なぜかと言うと、J・K・シモンズってサム・ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズで編集長役だったんよね。
そのイメージが強いから、一瞬マーベルとDCがごっちゃになって頭パニックでしたよ。
※ちなみにスパーダーマン版J・K・シモンズが気になる方はこちらね
↓↓↓
もちろんサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズ無事終わってるから良いんだけどさ、普通にゴードン警部として出てこられてもちょっと受け入れがたいよね。
だけどもゲーリー・オールドマンと同じく、ちょっとくたびれた良いおやじ感があって中々良い味でしたよ。
やはりJ・K・シモンズも怪優なだけありますな。
今回は出番少なかったけど、今後もっとJ・K・シモンズ版ゴードンを観てみたい!
最後に・・・・
これ完璧余談だけど、フラッシュのお父ちゃんは妻を殺した容疑で投獄されてるんだけど、本当は妻なんか殺してない善人なのね。
フラッシュが面会に行くと「お前はお前の人生を生きろ」的なことを言って背中を押してくれるめっちゃ良いお父ちゃんなのよ。
んで、そのお父ちゃんを演じてるのがビリー・クラダップ。
『君が生きた証』で個人的に好きになったおっちゃんなんですっ。
最近だと『エイリアン:コヴェナント』に出てましたよね。
やさぐれたおっちゃん役も出来れば、怪物と戦うおっちゃん役もできる。
今回、息子のフラッシュがまともな職に就いたと知って、穏やかにニコーっと笑う心優しきお父ちゃん役がたまらんのだよ!
アクアマンもかっこええけど、実は一番かっこええおっちゃんがビリー・クラダップ説。
おじさん好きは是非、彼の笑顔にご注目下さい。
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