概要・キャスト
概要
近未来の深海を舞台に、正体不明のクリーチャーとの戦いを描く。製作・監督は「スプリング・ブレイク」のショーン・S・カニンガム、共同製作はパトリック・マーキー、脚本はルイス・アバナシーとジェフ・ミラー、撮影はマック・アールバーグ、音楽はハリー・マンフレディーニが担当。出演はナンシー・エヴァハード、グレッグ・エヴィガン。(moviewalkerより)
キャスト
監督:ショーン・S・カニンガム
キャスト:ナンシー・エヴァハード
グレッグ・エヴィガン
ニア・ピープルス
感想
深海1万メートルにあるアメリカ海軍の秘密基地。
そこに従事するクルーは正体不明のモンスターに襲われ、次々犠牲になっていく。
『13日の金曜日』で知られるショーン・S・カニンガム監督作品。
まるで『エイリアン』のようなセットとクルーの姿に期待値が上がりますが、
蓋を開けてみればモンスターによる被害よりも人害の方がひどいという結果。
逃げ場のない海底で神経質になったスナイダー(ミゲル・フェラー)が、誤ってミサイルを爆発させたり事故であるにしても仲間を刺殺したりと、彼が仲間の死を誘発していると言っても過言ではない。
前半はほとんど姿を見せないモンスターに代わって、スナイダーの精神的に追い詰められていく姿と悪行ばかりが目立つ始末。
でも本人に悪意は全くなくて、ミサイル爆破もインターネットに従っただけだし、仲間が死んだのも相手が自ら刺さりにきたようなものだしで、スナイダーはただただ不運な人間だとも言える。
というか、考える頭がないというか・・・(どちらにせよかわいそうだ。)
正直モンスターの姿が霞むほどスナイダーの存在感は抜群で、監督お気に入りのキャラなんじゃないかと睨んでいる。
だから最後には改心して自己犠牲で仲間を助けるとか、良い散り方をしてくれるのかなと期待してたんだけども・・・
なんとも哀れな最後だった。
素直に一言「すまんかった」と言ってくれれば・・・そうすれば彼はもっと仲間からも観客からも愛されるキャラになったに違いない。
肝心のモンスターとの戦いは至ってシンプルというか想像の範囲を出ないものだけど、しっかり造形は見せてくれるので個人的には満足。
80年代のモンスターパニックが好きな人は十分に楽しめる作品になっているので、お暇つぶしにぜひ。
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