概要・あらすじ・キャスト
概要
「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」というテーマを下敷きに、とある村を訪れた若い女性がこの世界の特異な成り立ちに疑問を抱き、得体の知れない恐怖に対峙する姿を描いたホラー。
「偶然と想像」「十二人の死にたい子どもたち」の古川琴音が“孫”役で主演を務め、「20歳のソウル」の松大航也が主人公の幼なじみ役で共演。一般公募フィルムコンペティション「第1回日本ホラー映画大賞」で大賞を受賞した下津優太監督による同名短編をもとに、下津監督が商業映画初メガホンをとり長編映画として完成させた。日本ホラー映画界の巨匠・清水崇が総合プロデュースを手がけ、「ミンナのウタ」の角田ルミが脚本を担当。（映画.comより）
あらすじ
祖父母が暮らす田舎へやって来た看護学生の“孫”は、祖父母との久々の再会を喜びながらも、祖父母や近隣住民の言動にどこか違和感を覚える。祖父母の家には“何か”がいるようだ。やがて、人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が彼女に迫り……。（映画.comより）
キャスト
監督： 下津優太
出演：古川琴音
松大航也
犬山良子
感想
公開当時からSNS上でホラー映画好きをざわつかせていた問題作にして、都市ボーイズ岸本氏も大絶賛していた『みなに幸あれ』。
満を持して鑑賞しましたが、これがもうもうもう想像もしていなかったようなカルト臭ムンムンの最高傑作だったよ！
なのに映画.comの評価の低さよ！どうしたよ！
確かに、今作はKADOKAWAが初めて開催した「第1回日本ホラー映画大賞」で大賞を受賞した短編映画を下津優太監督自身が長編にした新人作ではあるので荒は目立つよ！
祖父母の家にやってきた孫役の古川琴音が田舎町で不気味な風習を知ってしまうのだけど、そこの深い説明は一切ないし！
おばあちゃんやおじいちゃんのたまに意識を失ったかのような不気味な立ち姿や急に豚鼻鳴らす不可解な行動など、それも説明は一切ないけど！
それが良いんじゃない！！
だから怖いんじゃない！
今作の良いところはそういったセリフや深掘りに頼らないある意味の強引さと、他の監督さんなら怖くてできないであろう数秒にわたって人物や風景が止まる気味の悪い間。
そしてコメディとホラーのぎりぎりを攻める堂々たる手腕！
ってかあるシーンで笑っちゃった！いや、あれは絶対みんな笑うであろう。
オープニングからずーーーっと不穏だからこそ、思い切ったあのシーンは抱腹絶倒。
なのにやっぱり胸糞は悪くなる一方。
また、その胸糞さに拍車をかけるのが、棒読み全開の俳優さんたち。
なんでも撮影した地元の方々が出演しているらしく、辿々しさがリアルで余計胸にくるんですよね。
ここまで力説しといてなんだけど、評価が分かれるのはめちゃめちゃわかる。
だけど、刺さる人には100%魅力に溢れた作品だと豪語する。
とにかく怪作です。
Jホラー好きなら観るべし。
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なんとなく嫌な気配を感じたい方に。
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