実は以前から気になっていた、とんでもないタイトルのこの映画。
『ゾンビ・ストリッパーズ』て・・・
「どうせ日本の配給会社が適当にタイトルつけたんでしょ?実はストリッパーなんて一瞬でてくるだけで全然関係ないんでしょ?」
なんて思ってちょちょいとググったら、原題はなんと
『Zombie Strippers』
その・ま・ん・ま。
で、まぁ、見ました・・・。
結論から言いますと、正真正銘の時間の無駄でした。修行でした。
これまでのレビューの中で一番頑張らないと書けないかもと、今、思っています。
これ↑↑「無修正版」という表記がありますが、これはエロい意味での無修正版ではありません。
ゴア描写(グロ)が「無修正」ってことみたいです。がっかりだぜ!!
『ゾンビ・ストリッパーズ』(R18+) 概要・あらすじ・キャスト
概要
2008年公開。「エルム街の悪夢シリーズ」のフレディ役のロバート・イングランドと、「ポルノの女王」と呼ばれたポルノスターのジェナ・ジェイムソンが出演することで話題になった。
監督・脚本のジェイ・リーと製作のアンジェラ・リーは兄妹で、アンジェラは雑談の中の冗談から本作の構想が生まれたと話す。ジェイは、本作は「暴力的な社会体制を盲目的に受け入れること」を描いており、元となっているのは劇作家イオネスコの『犀』(サイ)であると語っている。それは映画の中のクラブ名「ライノス」にも反映された。(wikipediaより)
あらすじ
アメリカ軍は度重なる戦闘活動によって兵力不足に陥っていた。そこで軍は死者を甦らせるウイルスを開発し、兵士を再利用しようとする。だが、ウイルスの力が強力すぎるために研究所中が感染する事態になり、特殊部隊が掃討に赴くも、作戦遂行中に一兵士が感染した上、そのまま逃げ出してネブラスカ州のストリップクラブ「ライノス」に侵入する。ゾンビ兵は一番人気のストリッパーのキャットを襲って殺すが、キャットはゾンビとなって蘇る。その人間離れしたストリップがいつも以上に客に大受けし、ストリッパーたちは自ら望んで次々と「ゾンビ・ストリッパー」となってゆく。クラブの大入りぶりに経営者のイアンもゾンビ化を黙認するが、客たちも感染していったために収拾がつかなくなっていき、混乱の末に、遂に逃亡ゾンビ兵の行方を追っていた特殊部隊が「ライノス」に突入し、「ライノス」は制圧され、終りを遂げた。(wikipediaより)
監督・脚本
ジェイ・リー
キャスト
ジェナ・ジェイムソン:キャット
ストリップクラブ「ライノス」のスターストリッパー。
なんか突然哲学的なことを言いだしたりするキャラ設定だが、唐突すぎて意味がわからん。
最初にゾンビに襲われて殺されるがゾンビになって復活し、人間離れしたパフォーマンスで一層の人気を集める。
「ポルノの女王」と呼ばれる世界的なポルノスター、ジェナ・ジェイムソンがおぱい丸出しでポールダンスを披露する。また吹き替え版ではセクシー女優の夏目ナナが担当している。
ロバート・イングランド:イアン
ストリップクラブの支配人。
ストリッパーが次々ゾンビになろうが客が喰われようがお構いなしの金の亡者。
「エルム街の悪夢」シリーズのフレディ役で知られるロバート・イングランドがコミカルな悪役を演じている。
ロキシー・セイント:リリス
キャットに憧れるゴスなストリッパー。キャットを追って速攻で自らゾンビになる。
乳首にピアスしとる。ゾンビ役が一番サマになってるかも。
シャムロン・ムーア:ジェニー
スターであるキャットをライバル視するストリッパー。自身も進んでゾンビ化して、キャットとの強烈に下品な格闘シーンを繰り広げる。
ジェニファー・ホランド:ジェシー
祖母の手術のためにバージンなのにストリッパーになろうとする女の子。
一応主人公的な雰囲気で登場する。脱がん。
ジャネット・ソウサ:ベレンジ
たぶんクールキャラ設定のつもり。普通に美人のちゃんとした女優さん。
突然わけのわからないことを言い出すのでキャラがブレブレで混乱する。脱がん。
ジョーイ・メディナ:パコ
コミカル担当のふとっちょラテン系掃除夫。
いてもいなくてもいい。
『ゾンビ・ストリッパーズ』(R18+) 感想
5点
ひたすらグロ&エロ
こんちゃ!アサミヤです!
いきなり偉そうなこといってすみませんが、本当にこの映画は、褒めるのが難しい。
とりあえず、なかなかのグロさです。しかも個人的に嫌いな感じのグロさです。
ジメッとしててグチャッとしたゴアが最後まで続きます。
それ自体は、特殊メイクに力が入っていて見どころでもあるのですが、これだけゾンビやらホラーやらを見続けてる私でも、どうも嫌悪感が先に立ちます。
それはひょっとしたら「ストリッパー」という設定があるため、どうしても「性」のニオイのする、粘膜的な、湿り気のあるグロになってしまったのかもしれません。
また、本作品の特徴として、ゾンビになった後も生きていた頃の記憶があり、意思があります。
なんせゾンビになった後もストリッパーとして活躍するのですから。(あれ?でもゾンビになった男たちは普通に意識のないゾンビだったな・・・、ま、どうでもいいや)
ゾンビというのはどうしても殺されます(笑)。そして必ず、グロいです。
それがスカッとする映像になるのは、彼らには意思がなく、神経がないため「痛み」を感じないからなのかもしれません。
「痛がる」シーンがあるわけではありませんが、本作品に主役級で登場するゾンビ・ストリッパーズの女性たちは、普通に会話できます。そんな彼女たちがグロテスクにぶちのめされるシーンでは、どうしてもスカッとはできませんでした。
「グロさ」からの「スカッと」を求めている方には全くオススメできません。
おぱいは見飽きます。
圧倒的に見飽きます。あと、ほぼ全部入れチチです。固そう。
エロいシーンを求めてこの作品を見てみようかな、という男性諸君がこの記事を読んでいるかもしれませんが、一緒に観た私の夫曰く「ピクリともしなかった」そうです。
アメリカ的エロスって、やっぱちょっと違うのかも?ていうか、そういう問題でもないか?
そしてポールダンスシーンがとにかく長い。90分しかない映画なのに、裸で踊るシーンの長いこと長いこと。まぁ、私的には純粋にポールダンスとして見て、すげぇ〜と感心したりしました。
そしてぜひ男性陣に教えておいてあげたいのがコレ。
美人は脱ぎません。
まぁ、脱ぐ人たちも美人っちゃ美人なんですが、いかにもPLAYBOY的なポルノスターと、ちょっと変わったゴスな女。(上記のキャストの、おっさんを除く上から3人です)
その下の、美しい女優陣は脱ぎません。頑なに脱ぎません。
「脱がなくていいから!出てくれ!」とでも監督に懇願されたんじゃないでしょうか。
その判断は正解。
ちゃんとキャリアを積める女優さんは絶対にこんな映画で脱いじゃダメです。。。
まとめ
自分でも驚くほど、いうことがありません。
アサイラム作品やら、名作『ゾンビーバー』なんかに比べたら、おそらく予算もあると思います。
セットはそれなりにしっかりしてるし、特殊メイクもいい。
有名なポルノスターにおぱいを出させて(おそらくポールダンスシーンはかなり訓練を積んでいると思います)、名優も出演しています。
でも、たぶんこれが一番の問題なんだけど、
頑張って正面から「観客を怖がらせよう」としてくるし、「コミカルなジョークで笑わせよう」としてきます。また「変なキャラで笑ってね」という見え透いた感じも満載。
それらがぜ〜〜〜んぶ、微妙にスベっています。
スベるなら思いっきりスベッてほしいんですよね。
「なんでそうなっちゃったんだ!www」っていう楽しみ方ができるから。
ゾンビ×ストリッパーというアイデアは面白いのかもしれないし、ある意味キャラも立っています。
じゃあそれを楽しめるかといえば、あまりにもブレブレで入り込めない。
じゃあアサイラム作品のように「裏から見た、メタな楽しみ方」をしたらいいのかな、と思うと、そこまでの「かわいい雑さ」みたいなものはありません。
映像としては変に「そこそこの絵力」みたいなものがあったりします。
どう楽しんだらいいの!?これ。
・おぱいは全然エロくない。
・グロも変に頑張りすぎててただ気持ち悪いだけで楽しめない。
・キャラの行動が意味不明で全く感情移入できない。
・ジョークやギャグが、超つまんない
・ひっくり返して「逆に」楽しんじゃえるほどの「いい雑さ」もない
救いがねぇ
早送りで見るのがいいかも
ポールダンスのシーンやゴア描写はよくできていると思います。
ストーリーを追わず、目に止まったところだけバーっとみれば十分だと思います。
しかしまぁ、こういう映画を「メタ」の「メタ」で楽しめるようにならなきゃですね、私も。
とにかく疲れました!
ゾンビストリッパーズがお好みの方におすすめ!
★『ゾンビランド』のパロディ。だけど面白さはC級。
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