映画『ブラック・フォン』(2021)レビューとイラスト

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概要・あらすじ・キャスト

概要

「ドクター・ストレンジ」「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソンが監督、「透明人間」「ゲット・アウト」などスリラー作品の話題作を多数送り出しているジェイソン・ブラムが製作を手がけたサイコスリラー。
原作はジョー・ヒルの短編小説「黒電話」。出演はイーサン・ホークほか。(映画.comより)

あらすじ

コロラド州デンバー北部のとある町で、子どもの連続失踪事件が起きていた。気が小さい少年フィニーは、ある日の学校の帰り道、マジシャンだという男に「手品を見せてあげる」と声をかけられ、そのまま誘拐されてしまう。気が付くと地下室に閉じ込められており、そこには鍵のかかった扉と鉄格子の窓、そして断線した黒電話があった。すると突然、フィニーの前で断線しているはずの黒電話が鳴り響く。一方、行方不明になった兄フィニーを捜す妹グウェンは、兄の失踪に関する不思議な夢を見る。(映画.comより)

キャスト

監督:スコット・デリクソン

出演:イーサン・ホーク
  メイソン・テムズ
  マデリーン・マックグロウ

感想

イーサン・ホークが初めて完全なる悪を演じたサイコスリラー。

ブラムハウス発ということでいい塩梅のホラーも期待していましたが、スリラー、青春群像劇、家族愛、散りばめられたジャンプスケアと盛りだくさんの内容に大満足でした。

70年代のまだ少し土臭い雰囲気にシリアスな映像が個人的には好みで、一見滑稽でもある鬼のようなマスクを被ったザ・グラバー(誘拐犯)を狂気じみた存在にしているのです。

また、誘拐されたフィニーが監禁部屋にある繋がるはずのない黒電話で今まで犠牲になった少年たちと会話するという荒唐無稽なシーンも立派なファンタジーとして成立しているし。

少年たちにアドバイスを受けながらもうまく脱出には至らないもどかしさ、フィニーの妹であるグウェンは不思議な力で兄を探そうとするも暴力的な父に阻まれるジレンマ・・・

子供達の苦悩と成長もしっかり描かれていて、ラストは兄弟愛にうるっとくるシーンもあり。

ザ・グラバーの狂気よりも子供達が主役である作品であり、『IT』とかが好きな人はピタッとハマるかも。

その上でイーサン・ホークの存在感にゾクゾクくるから、彼のファンももちろん必見です。

続編も決まっているらしいよ。楽しみだ。

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こちらは80年代のムードたっぷりに青春ホラーを楽しめるよ。

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