
あの惨劇から一年、再び現れたピエロ男、アート・ザ・クラウン。
今回は父親を亡くしたシエナとジョナサンの一家が狙われる。
前回ご紹介した『テリファー』の続編。
ありがたいことにオンライン試写会のお声がけいただき、
前回同様「うぇー苦手なスプラッターじゃー」と思いながら鑑賞しました。
結果、こりゃスプラッター界に大物現れたな、と思った次第です。
前作でもすでに新たなる殺戮ヒーローが現れたなと思ったんですが、
2作目でジェイソンもレザーフェイスもピンヘッドも超えたと言っても過言ではないくらいの大物の気配。
前作のネタバレを含んでレビューするんで、まずはそちらを鑑賞してから読んでほしんですが、
とにもかくにも「全米が吐いた」というキャッチコピーに負けない出来の今作。
覚悟して観たいただきたい。
1作目で頭を銃で撃ち抜いても立ち上がるアート・ザ・クラウンは不死身なのか・・・?というとこで終わりましたが、
今作では何度も瀕死な状態になりながらも殺戮を遂げる彼の姿にロッキーを観ているかのような錯覚に陥ったり陥らなかったり。
とにかく不死身キャラアピールがすごいんですが、
今作は不死身以上に謎の設定が。
それが、彼にしか見えない少女クラウン。
同じようににたーっと笑いながら彼の殺戮を見守るような少女の存在が、
一作目よりも不気味さと謎を加速させています。
彼女は相棒なのか?化身なのか?ただの錯覚なのか・・・?
まじで謎です。
そして重要なのがもう一人の女性キャラ。
弟とクラウンに立ち向かう姉シエナ。
ハロウィンに向けてコスチュームを自作するオタクチックな彼女ですが、
どうやら亡くなった父親がクラウンに関係しているようなノートが見つかり、クラウンと対決することになるのです。
このノートがとても重要かと思いきや、それほどラストに絡んでこないという呆気なさがもう潔い!
謎をたくさんばら撒いてはこちらを掌で転がしているかのような演出ばかりで、
わかってはいるものの食い付いちゃう自分に腹が立っちゃう!
でも、いいんです、いいんです。
無駄にも思える謎が、まるでグリッターのように輝いてクラウンの魅力をアップさせているから。
前作はとにかく殺戮を楽しむクラウンがメインでしたが、
さらに殺戮シーン自体もエグ味を増しながら、異世界に迷い込んだような、ヘルに落ちたような気持ちさえする悪趣味(いい意味で)な出来に仕上がっています。
ぜひバケツ片手に鑑賞して欲しい。
個人的にはヒロインの羽の生えた露出度高めなコスプレ姿が大好きです。ぜひ。
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