ジワジワくるぜ恐怖が!  -映画「イットフォローズ」感想とイラスト- ※ネタバレあり

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あらすじ↓↓

19歳のジェイはある男から“それ”をうつされ、その日以降、他の人には見えないはずのものが見え始める。動きはゆっくりとしているが、確実に自分を目がけて歩いてくる“それ”に捕まると確実に死が待ちうけるという。しかも“それ”は時と場所を選ばずに襲ってくるうえ、姿を様々に変化させてくるのだ。いつ襲ってくるか分からない恐怖と常に戦い続けながらジェイは果たして“それ”から逃げ切ることができるのか!?誰も体験したことのない<超・新感覚>の恐怖がずっとあなたに憑いてくる―。

(公式HPより)

 

90点

今回は私が大好きなホラー映画「イットフォローズ」をご紹介します!!

大好きなんだけど、この映画を一言に「面白い!」やら「こわい!」やら言えるものではなくて、とっても不思議系の映画。
正直観た直後の感想は「あれれ、面白くない」でした。
でも日を追うごとにどんどん恐怖が増して面白くなってくるんです!
まるでそう、「それ」がじわじわと追い詰めてくるかのように・・・。

ちなみに”感染源”となるヒューを演じるのは「ゾンビーバー」でも活躍のジェイク・ウィアリー。↓↓

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あらすじコチラ↓↓ 北米ではお馴染みの野生動物ビーバーがゾンビ化して若者たちを襲う生物パニック・ホラー・コメディ。監督はこれが長編デビューのジョーダン・ルービン。ある日、仲良し女子大生3人組が湖畔にキャンプにやってくる。やがて彼女たちの彼氏たち3人も合流して乱痴気騒ぎへ。そのさなか、バスタブで一匹の凶暴なビーバーが発見されるが、仲間の一人が撲殺して事なきを得る。ところが翌朝、捨てたはずのビーバーの...

物語は「イット=それ」がセックスによって感染し、”それ”に捕まると死に至るというもの。
19歳のジェイは意中のヒューと初めての行為を済ませて幸せ〜ってなっている、と突然ヒューが襲ってきて気付くと下着姿で椅子に縛られていたというどん底展開。
ヒューはジェイにこう告げる。

「”それ”は性行為をすると相手に”それ”を移すことができる。移した相手が死ねばまた自分を追ってくる。だから行為して移せー!」とな。

なんて身勝手なヒュー。

そのループにハマったジェイはなんとか生き延びようと友人のグレッグと性行為に及んだり、プールで電撃攻撃を繰り出したり、友人たちの助けを借りながら逃げようとするんですがね。

なってったって”それ”はどんな障害物もすり抜けてやってくるし、物理攻撃はできるようだが決して死ぬことはないというジェイソンやレザーフェイスなんかよりよっぽど最強な”モンスター”なわけですよ。
ただし!
一つ弱点があるとすれば、”それ”の移動手段が徒歩のみということ。
もしお金と時間がたんまりあるなら悠々自適に飛行機に乗って世界一周してりゃ逃げ切れるんじゃないかという設定ね。

でもね、この設定が逆に恐怖を増してるんですよ。
じわじわ追い詰められるという恐怖。
それも家族だったり大男だったり様々な姿形に変形はするけれど、モンスターではなない普通の人間という見た目も怖いわけ。
ゾンビでもなければそもそも幽霊でもないの?という疑問を抱く不可思議な存在。
ちなみにゾンビも結局走るよりものっそり歩くゾンビの方が実際は怖いわよ。

一番怖かった場面は、部屋に逃げ込んだジェイを追いかけてきた大男の格好をした”それ”がヌッとすっと姿を現すシーン。
友人の背後に”それ”は立ってるんだけど、めちゃめちゃデカイ。
思わず「ヒッ」って言っちゃった。

ちなみにこの巨人さんは2m31cmの高身長をもつ実際の人物が演じたそうです。
そんでもって双子。

あと全裸で屋根の上に立ってる”それ”には貫禄ありすぎて笑っちゃいました。

最後はジェイに行為を寄せていて初っ端からエッチしたいよオーラがムンムンのポールと行為に及び、なんだか安泰ムードが漂う二人の後ろを”それ”か普通の人間かわからない人影が映って終わるというモヤモヤ展開。
果たしてプールでの電撃攻撃で”それ”を撃墜できたのか、それともポールに映った”それ”がまた死の惨劇を繰り返すのか・・・。

観た人に委ねるこのラストは賛否分かれると思います。

私もこのモヤモヤ展開に初めはしっくりこずに60点くらいの評価だったんですよね。
しかし、冒頭に書いたようにじわじわ面白くなってくる。
実際に後ろにいる人間が”それ”だったら?と日常に恐怖が溶け込む感覚を味わえました。

”それ”は一体なんのか。
世間では”性病のメタファー”とか”死への恐怖のメタファー”とか色々な説はありますが、女性目線で考えると”なんでもかんでも手を出しておイタしてるとこんな目に合うよ”と世の男性への布告(女性もしかりですが)と捉えられなくもない。
本当はもっと深い意味があるんでしょうけどね。
これはただのホラーではなく、じっとっとしたカメラワークと荒廃したデトロイトの街並みに甘酸っぱい青春が溶け込んで妙な美しさが漂うアートちっくなホラー映画。
ぜひみなさんも新感覚ホラーに触れてみてください!!

 

 

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アサミヤカオリ

イラストレーター/造形作家/映画コラムニスト/漫画家

1983年生まれ。大阪出身。
2018年より徳島に拠点に移して活動中。

AWAP『映画コラム』/ BRUTUS『赤恥研究所』連載中
B級映画/ラジオ/観葉植物好き。最近は22時就寝5時起きで制作がんばってます。メキシコ行きたい。

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コメント

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